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新作映画評論

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9月1日更新

スピーディな演出が冴える骨太でスタイリッシュなスリラー サブウェイ123/激突

  • サブウェイ123/激突
  • 「突破口」「笑う警官/マシンガン・パニック」と並んで大好きなウォルター・マッソー主演作「サブウェイ・パニック」(74)のリメイク版。監督トニー・スコット、脚本家ヘルゲランドという“当たりハズレの大きい”ご両人が、とぼけた味がするあのユーモラスなスリラーをどう料理するのか期待して見たが、出来は水準以上。骨太でスタイリッシュなスリラーに仕上がっていた。特に、スコット監督の真骨頂でもあるスピーディ... >>続きを読む

オリジナルへのリスペクトを強く感じる、エンタテインメント大作 BALLAD/名もなき恋のうた

  • BALLAD/名もなき恋のうた
  • オリジナルに対しての愛が感じられないアニメ・コミックの実写映画化が多いなか、VFX畑出身の山崎貴監督は、前作に続いて裏切ることはなかった。ある意味、「ヤッターマン」と同じく、オリジナルへのリスペクトを強く感じる、エンタテインメント大作に仕上がったといえる。 監督が“名もなき”小国の武将と幼馴染の姫との悲恋以上にこだわった点は、舞台となる春日の国に建つ山城と、そこで展開されるリアルな戦だ... >>続きを読む

世界は常に視界良好である。私たちが何かを諦めさえしなければ クリーン

  • クリーン
  • ドラッグで夫が死に自分もドラッグから抜けられない仕事もない、義父母にあずけられた子供は母が父を殺したものだと思っている、その子供のために自分は何ができるか? そんな最悪の状況が、この映画の前提である。子供のためにすべてを諦めるべきだと、現実が語りかける。当然である。彼女もその要請に抗う術はない。術はないのだが、果たしてこれまでの人生を諦めることができるだろうか? 確かにそれまでの人生は誇れる... >>続きを読む

8月25日更新

主役3人のキャスティングはハマっていたが、ドラマは生まれず グッド・バッド・ウィアード

  • グッド・バッド・ウィアード
  • タイトルを見て「あれ?」と思った人はかなりの映画通。そう、これはセルジオ・レオーネの「続・夕陽のガンマン」(66年/英題:The Good, The Bad And The Ugly)をパクッた韓流西部劇だ。 1930年代の満州(現在の中国東北地方)に舞台を移してはいるが、大筋はオリジナルと変わらない。賞金稼ぎ(Good)と抜け目のない泥棒(Weird)、そしてクレイジーなギャングのボ... >>続きを読む

かけがえのない出逢いが温かい気持ちにさせてくれる ノーボーイズ,ノークライ

  • ノーボーイズ,ノークライ
  • 妻夫木聡とハ・ジョンウの共演だけでもそそられるのに、脚本は韓国側からラブコールを受けた渡辺あや。人の心の機微を描くことには定評のある人気脚本家は、日韓共作の男臭いドラマでも不遇の人生に鬱屈を抱えて生きる闇社会の下っ端2人の間に生まれる絆を、リアルに、でも、清々しく描き出して期待以上。 しかも、ジョンウがすごい!「チェイサー」の無慈悲な殺人鬼とは打って変わった茫洋ぶりだけでも驚愕だが、そ... >>続きを読む

何よりも大事なのは好きであることだ 女の子ものがたり

  • 女の子ものがたり
  • 森岡利行監督の作品では、成功や挫折は必ずしも重要ではない。何よりも大事なのは好きであることだ。前作「子猫の涙」では、挫折を繰り返す伝説のボクサー・森岡栄治の存在は、娘の治子にとって「アホでスケベなエロ親父」でしかない。しかし、父親はボクシングが好きだったのかという疑問に答えが出るとき、それが変わる。 「女の子ものがたり」では、西原理恵子の原作とは違い、3人組の少女の体験や絆がそのままで... >>続きを読む

8月18日更新

シンプルかつ強烈な“驚き”に満ちたアクション快作 96時間

  • 96時間
  • 数あるヨーロッパ・コープ作品の中でも、全米で予想外の大ヒットとなったこのクライム・アクションは、なるべく事前に情報を仕入れずに観るべき“サプライズ”映画である。といっても、トリッキーなどんでん返しが用意されているわけではない。観客にまさかの驚愕を提供するのは、最愛のひとり娘を誘拐され、異国のパリで捜索に乗り出すブライアンという父親のキャラクターなのだ。 一見平凡な中年男が、実は格闘や追... >>続きを読む

2作目の失敗を経て、身の丈に合った活劇へと原点回帰 トランスポーター3/アンリミテッド

  • トランスポーター3/アンリミテッド
  • 1作目のDVDセールスが予想外に良かったために潤沢な製作費を投じて作られた2作目は、続編の宿命なのか?やっぱり荒唐無稽に過ぎた。運び屋のフランク・マーティンはジェット機ごと海にダイブしたかと思うと、何事もなかったかのようにスイスイと海面へと浮かび上がってしまうのだ。不死身を描く演出も許容範囲を超えると、笑うしかなくなるではないか!? その失敗を肝に命じたかのように、最新作でのフランクは... >>続きを読む

色彩と意匠で独自の世界を創造することに成功 30デイズ・ナイト

  • 30デイズ・ナイト
  • 白、ありとあらゆるニュアンスの蒼。ごく少量の黒に近い赤。そしてたっぷりの冷気。この映画は、色彩と意匠で独自の世界を創造することに成功している。北極圏。30日間続く夜。凍った雪原。その上に落ちる月の影は蒼い。僅かすぎる光の中で、血は赤くなく、黒味を帯びる。吸血鬼たちが一見人間に似て見えるが、その表情、行為と動きで、人間とは決定的に異なる存在であることが分かる。 監督デビッド・スレイドは、... >>続きを読む

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