全米映画ランキング : 2018年12月14日~2018年12月16日

全米映画ランキング:2018年12月18日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2018年12月14日~2018年12月16日
(金額・順位は確定後のもの)Rentrak Box Office Essentials

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 スパイダーマン スパイダーバース

Spider-Man: Into the Spider-Verse
「スパイダーマン スパイダーバース」

Sony Pictures/Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

1 35,400,000 35,400,000
2 運び屋

The Mule
「運び屋」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

1 17,210,000 17,210,000
3 2 グリンチ

The Grinch
「グリンチ」

Universal
(東宝東和)

6 11,580,000 239,289,710
4 1 シュガー・ラッシュ オンライン 4 9,589,000 154,464,878
5 移動都市 モータル・エンジン 1 7,500,000 7,500,000
6 3 クリード 炎の宿敵

Creed II
「クリード 炎の宿敵」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

4 5,398,830 104,882,976
7 5 ボヘミアン・ラプソディ

Bohemian Rhapsody
「ボヘミアン・ラプソディ」

20th Century Fox
(20世紀フォックス映画)

7 4,125,000 180,423,200
8 6 インスタント・ファミリー 本当の家族見つけました 5 3,720,000 60,218,054
9 4 ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 7 3,650,000 151,653,410
10 7 グリーンブック

Green Book
「グリーンブック」

Universal
(ギャガ)

5 2,780,000 24,660,366

アニメ版「スパイダーマン」がV イーストウッド10年ぶりの監督・主演作は2位

クリスマス興行に向け多くの新作が公開された先週末の全米ボックスオフィス。約3540万ドルのオープニング興収で首位に立ったのは「スパイダーマン」のアニメ版「スパイダーマン スパイダーバース」だった。

同作はピーター・パーカー=スパイダーマンを主人公とする実写版映画とは異なる、黒人とラテン系の血を引く少年マイルズ・モラレスを主人公とする作品。複数のスパイダーマンが存在する世界を舞台に、超能力を手にしスパイダーマンとなったマイルスの成長と戦いが描かれる。声の出演はマイルスにシャメイク・ムーアのほか、ヘイリー・スタインフェルド、リーブ・シュレイバー、マハーシャラ・アリ、リリー・トムリン、ジェイク・ジョンソン、ニコラス・ケイジ、クリス・パイン。漫画の中に入り込んだかのように感じる最新3D映像に批評家からは絶賛評が多く集まっており、年末年始にファミリー層を集客出来れば、最終興収1億5000万ドル超えもあるかもしれない。

約1720万ドルのOP興収で2位デビューとなったのは、「グラン・トリノ」以来10年ぶりとなるクリント・イーストウッドの監督・主演作「運び屋」。商売に失敗し破産した90歳の孤独な老人アール・ストーン(イーストウッド)が「簡単な仕事」と教えられ引き受けた仕事は麻薬の「運び屋」だった……。2014年のニューヨーク・タイムズ・マガジンに掲載された記事「シナロア・カルテルの90歳の運び屋」を「グラン・トリノ」「ジャッジ 裁かれる判事」のニック・シェンクが脚色し、イーストウッド自ら監督と主演を務めた。共演はブラッドリー・クーパー、マイケル・ペーニャ、ローレンス・フィッシュバーン、ダイアン・ウィースト、タイッサ・ファーミガ、アリソン・イーストウッド、クリフトン・コリンズ・Jr.、アンディ・ガルシア。

3位はアニメ版「グリンチ」。先週末は約1100万ドルの興収で累計は約2億3900万ドルに。前週まで3週連続の首位だった「シュガー・ラッシュ オンライン」は約960万ドルの興収で累計は1億5000万ドルに到達した。

そして、1億ドル超の巨費を投じて製作されながらOP興収約750万ドルで初登場5位となってしまったのは、ピーター・ジャクソン製作のSFアクション「移動都市 モータル・エンジン」。「60分戦争」と呼ばれる最終戦争の100年後、人類が「移動型都市」で生活し、大きな移動都市が小さな移動都市を食いつぶす荒廃した弱肉強食の世界を舞台に、1人の少女がその世界を変えようと立ち上がるというストーリー。フィリップ・リーブの小説「移動都市」(東京創元社刊)を基に、ピーター・ジャクソンやフィリッパ・ボウエンらが脚色した壮大な物語だったがレビュー、興行ともに苦しいスタートになってしまった。出演はヘラ・ヒルマー、ロバート・シーアン、ヒューゴ・ウィービング、スティーブン・ラング。監督はピーター・ジャクソン監督の下でストーリーボードアーティストや視覚効果スーパーバイザーを務め、本作が長編監督デビューとなるクリスチャン・リバース。

その他、5月に公開された「デッドプール2」(R指定)を、ファミリー層向けにPG-13指定に編集し直して再公開した「Once Upon a Deadpool」は圏外11位となった。

今週は、DCコミックス原作のアクション大作「アクアマン」に、「トランスフォーマー」シリーズ初のスピンオフ「バンブルビー」、ジェニファー・ロペス主演のラブコメ「セカンド・アクト」、巨匠ロバート・ゼメキス監督&スティーブ・カレル主演のコメディドラマ「Welcome to Marwen」などが公開となる。

2018年12月18日更新 藤井竜太朗

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