全米映画ランキング : 2018年11月16日～2018年11月18日

「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」が首位デビュー

サンクズギビングに向け3本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィス。約6220万ドルのオープニング興収で首位に立ったのは「ハリー・ポッター」シリーズのスピンオフ第2弾「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」だった。

前作「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」から2年ぶりの公開となる同作は、アメリカから欧州に戻ってきたニュート・スキャマンダーが、魔法学校の恩師ダンブルドアから特命を受け、逃亡した闇の魔法使いグリンデルバルドを追跡するストーリー。出演はニュートにオスカー俳優エディ・レッドメイン、若き日のダンブルドアにジュード・ロウ、ダンブルドアとは親友だったグリンデルバルドにはジョニー・デップのほか、キャサリン・ウォーターストン、ジェイコブ・コワルスキー、エズラ・ミラー、ゾーイ・クラビッツなど。監督は「ハリー・ポッター」シリーズ第5弾「不死鳥の騎士団」からシリーズのすべての長編作品を手がけているデビッド・イェーツ。

2位は前週首位のイルミネーション・スタジオによるアニメ「グリンチ」。先週末の興収は約3800万ドルで10日間の累計は約1億2600万ドルに。3位は前週2位だったフレディ・マーキュリーの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」。こちらは17日間で「グリンチ」の累計とほぼ同じ1億2700万ドルに。

約1470万ドルで4位デビューとなったのはマーク・ウォールバーグ主演のファミリーコメディ「Instant Family」。「パパVS新しいパパ」シリーズ2作でマークとコンビを組んだショーン・アンダース監督の実体験を元に、養子を迎えて「即席家族（Instant Family）」となった親子5人の騒動が描かれる。共演にローズ・バーン、イザベラ・モナー、オクタビア・スペンサー。

そして、オスカー受賞作「それでも夜は明ける」のスティーブ・マックィーン監督最新作「妻たちの落とし前」はOP興収約1230万ドルで5位デビュー。米シカゴを舞台に、銀行強盗に失敗し命を落とした男たちの未亡人4人が、亡き夫らの仕事を完遂するために闘う姿が描かれる犯罪スリラー。リンダ・ラ・プランテ原案による1983年放送の英TVシリーズを、「ゴーン・ガール」原作・脚本のギリアン・フリンがマックイーン監督とともに脚色した。ビオラ・デイビス、ミシェル・ロドリゲス、エリザベス・デビッキ、コリン・ファレル、ロバート・デュバル、ダニエル・カルーヤ、ジョン・バーンサル、リーアム・ニーソンら豪華スターが共演し、多くの批評家から高い評価を受ける注目作だったが、興行的には期待を下回るスタートとなってしまった。

サンクスギビングの今週は、ディズニーアニメの新作「シュガー・ラッシュ　オンライン」に、マイケル・B・ジョーダン＆シルベスター・スタローン主演のスポーツドラマ「クリード　炎の宿敵」、タロン・エガートン主演の歴史アクション「Robin Hood」のほか、ヒュー・ジャックマン主演の政治ドラマ「フロントランナー」が拡大公開される。

2018年11月20日更新　藤井竜太朗