全米映画ランキング : 2010年12月24日~2010年12月26日
全米映画ランキング:2010年12月27日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2010年12月24日~2010年12月26日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 初 | Little Fockers | 1 | 34,016,000 | 48,302,000 | |
2 | 初 | True Grit | 1 | 25,600,000 | 36,818,000 | |
3 | 1 | Tron: Legacy | 2 | 20,107,000 | 88,296,000 | |
4 | 3 | The Chronicles of Narnia: The Voyage of the Dawn Treader | 3 | 10,800,000 | 63,929,000 | |
5 | 2 | Yogi Bear | 2 | 8,800,000 | 36,785,000 | |
6 | 4 | The Fighter | 3 | 8,500,000 | 27,574,000 | |
7 | 初 | Gulliver's Travels | 1 | 7,200,000 | 7,200,000 | |
8 | 7 | Black Swan | 4 | 6,600,000 | 29,031,000 | |
9 | 5 | Tangled | 5 | 6,519,000 | 143,779,000 | |
10 | 6 | The Tourist | 3 | 5,700,000 | 41,178,000 |
「Little Fockers」がV。西部劇「トゥルー・グリット」は2位
クリスマスを迎えた全米ボックスオフィス。先週末は3本の新作がランクインし、ロバート・デ・ニーロ&ベン・スティラー主演の大ヒットファミリーコメディ第3弾「Little Fockers」が約3400万ドルの興収で首位デビューを飾った。
同作は、スティラー扮するグレッグと妻パムの父親で元CIAのジャック(デ・ニーロ)の争いを中心に、家族のドタバタを描いてきた「ミート・ザ・ペアレンツ」シリーズ6年ぶりの続編。配給のユニバーサルとしては首位デビューは喜ばしいことだが、最終興収約2億7900万ドルの前作「ミート・ザ・ペアレンツ2」(04年)のオープニング週末興収約4800万ドルと比べると、かなり見劣りする成績となってしまった。批評家からは叩かれており、前作のような特大ヒットは難しそう。ちなみにデ・ニーロ、スティラー、ダスティン・ホフマン、バーブラ・ストライサンド、オーウェン・ウィルソン、ジェシカ・アルバといった大物スターへのギャラの支払いのため、大した特殊効果やCGIが無いにもかかわらず製作費は1億ドル以上といわれている。
約2560万ドルで2位デビューとなったのが、コーエン兄弟&ジェフ・ブリッジスの「ビッグ・リボウスキ」コンビによる新作「トゥルー・グリット」。ジョン・ウェインが念願のアカデミー賞主演男優賞を受賞した69年の名作「勇気ある追跡」をリメイクしたコーエン兄弟初の西部劇。例によって批評家からは大絶賛を受けており、「ソーシャル・ネットワーク」「英国王のスピーチ」同様、本年度のアカデミー賞ノミネートは確実と言われている。出演は2年連続のオスカー主演男優賞受賞に期待がかかるジェフ・ブリッジスに、マット・デイモン、ジョシュ・ブローリン。5日間の興収は約3860万ドルで、1億ドル突破は十分狙える。
ジェフ・ブリッジスは3位「トロン:レガシー」にも一人2役で出演。こちらは10日間の累計で約8800万ドル。最終興収は1億4000万ドルあたりか。
クリスマス公開のため1日分少ない興収で7位デビューとなってしまったのが、ジョナサン・スウィフトの同名古典小説を現代風にアレンジしたジャック・ブラック主演の3D冒険コメディ「ガリバー旅行記」。こちらも「Little Fockers」同様、批評家からは厳しい評価を受けており、年明け早々圏外に消えてしまう可能性も。共演にジェイソン・シーガル、アマンダ・ピート、エミリー・ブラント、ビリー・コノリーほか。
圏外では今年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したソフィア・コッポラ監督の「SOMEWHERE」が健闘。年明けに拡大公開となる。
2010年12月27日更新 藤井竜太朗