全米映画ランキング : 2009年12月18日~2009年12月20日
全米映画ランキング:2009年12月21日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2009年12月18日~2009年12月20日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 初 | Avatar | 1 | 73,000,000 | 73,000,000 | |
2 | 1 | The Princess and the Frog | 4 | 12,200,000 | 44,800,000 | |
3 | 2 | The Blind Side | 5 | 10,000,000 | 164,700,000 | |
4 | 初 | Did You Hear About the Morgans? | 1 | 7,000,000 | 7,000,000 | |
5 | 4 | The Twilight Saga: New Moon | 5 | 4,400,000 | 274,600,000 | |
6 | 3 | Invictus | 2 | 4,200,000 | 15,800,000 | |
7 | 5 | A Christmas Carol | 7 | 3,400,000 | 130,800,000 | |
8 | 11 | Up in the Air | 3 | 3,100,000 | 8,100,000 | |
9 | 6 | Brothers | 3 | 2,600,000 | 22,100,000 | |
10 | 7 | Old Dogs | 4 | 2,300,000 | 43,600,000 |
「アバター」、12月歴代2位の好記録でV。サラ・ジェシカ・パーカー主演作は4位
先週末の全米ボックスオフィスは、巨匠ジェームズ・キャメロンによる全世界待望の3D超大作「アバター」が、約7300万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たした。同作は、全世界興収約18億ドル(うち北米では6億ドル)を稼ぎ出した映画史上最大のヒット作「タイタニック」以来12年ぶりの新作となるキャメロン監督のSFエピック。オープニング興収約7300万ドルという成績は、12月公開作ではウィル・スミス主演「アイ・アム・レジェンド」(07/約7720万ドル)に次ぐ歴代2位、オールタイムでは歴代31位と、「世紀の超大作」にしては、ややインパクトに欠ける印象を受けるが、「タイタニック」のオープニング興収も97年12月当時で歴代25位の約2800万ドル。「タイタニック」が、その後、賞レースの波に乗って、翌98年3月末まで15週に渡って首位をキープし、映画史上最大のヒットになったことを考えると、「アバター」もオープニングだけでグロス(最終興収)をはかるのは早急かもしれない。レビューは、批評家のみならずスピルバーグやマイケル・ムーアといった映画監督からも讃辞の声が寄せられており、アカデミー賞でもエピック好きの会員から多数の支持を集めるのは必至。業界への貢献度などを考慮すると、作品賞、監督賞を含む多部門でのノミネートは確実で、「ベン・ハー」「タイタニック」「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」(3つすべて作品賞を含む11部門で受賞)のような大量受賞の可能性も高くなってきた。2位は前週首位の「プリンセスと魔法のキス」。10日間の累計興収は約4480万ドル。1億ドル突破は厳しいか。3位「The Blind Side」は先週末も興収1000万ドル以上をキープ。そして、興収約700万ドルで4位デビューとなってしまったのがサラ・ジェシカ・パーカー&ヒュー・グラント主演のラブコメディ「噂のモーガン夫妻」。結婚生活が破綻しているニューヨークのリッチな夫妻が、街角で殺人事件を目撃。FBIの目撃者保護プログラムによりワイオミングの田舎で過ごすことになるが……という内容で、批評家からは激しく叩かれている。共演にサム・エリオット、メアリー・スティーンバージェン。監督は「トゥー・ウィークス・ノーティス」のマーク・ローレンス。クリスマスを迎える今週末は、ロバート・ダウニー・Jr. & ジュード・ロウ主演の「シャーロック・ホームズ」、「アルビン/歌うシマリス3兄弟」の続編が公開。その他、先週末18日より限定公開されている「NINE」が拡大公開となる。
2009年12月21日更新 藤井竜太朗