全米映画ランキング : 2009年11月13日~2009年11月15日

全米映画ランキング:2009年11月16日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2009年11月13日~2009年11月15日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 2012

2012

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

1 65,000,000 65,000,000
2 1 Disney's クリスマス・キャロル 2 22,300,000 63,300,000
3 3 ヤギと男と男と壁と 2 6,200,000 23,400,000
4 12 プレシャス

Precious
「プレシャス」

LionsGate
(ファントム・フィルム)

2 6,100,000 8,900,000
5 2 マイケル・ジャクソン THIS IS IT

This Is It
「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

3 5,100,000 67,200,000
6 4 THE 4TH KIND フォース・カインド

The Fourth Kind
「THE 4TH KIND フォース・カインド」

Universal
(ワーナー・ブラザース映画)

2 4,700,000 20,600,000
7 7 南の島のリゾート式恋愛セラピー 6 4,300,000 102,100,000
8 5 パラノーマル・アクティビティ 8 4,200,000 103,800,000
9 8 完全なる報復

Law Abiding Citizen
「完全なる報復」

Overture
(ブロードメディア・スタジオ)

5 3,900,000 67,300,000
10 6 運命のボタン

The Box
「運命のボタン」

Warner Bros.
(ショウゲート)

2 3,200,000 13,200,000

「2012」大ヒットスタート。オスカー候補の呼び声高い「Precious」が4位に

サンクスギビング(感謝祭)休暇に向けて、続々と大作が登場する全米ボックスオフィス。先週末は「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」で知られるローランド・エメリッヒ監督の最新ディザスター映画「2012」が公開。約6500万ドルの興収をあげて首位デビューを果たした。同作は古代マヤ文明の予言の通り、2012年12月21日に世界各地で地震や津波などの大災害が発生するという地球滅亡の危機を描いたスペクタクルドラマ。エメリッヒ監督作品としては、「デイ・アフター・トゥモロー」(04/約6870万ドル)に次ぐ、歴代2位のオープニング成績。北米以外でも約1億6000万ドルを稼ぎ出しており、全世界で最終興収5億ドルを目指す。出演はジョン・キューザック、キウェテル・イジョフォー、アマンダ・ピート、ダニー・グローバー、ウッディ・ハレルソンほか。2位は前週首位の「Disney's クリスマス・キャロル」。先週末は約2230万ドルを稼ぎ、累計10日間で約6300万ドルの興収。1億ドル突破は堅そうだ。そして、圏外12位から4位にランクインしてきたのが、本年度アカデミー作品賞候補の呼び声高い「Precious」。1987年のニューヨーク・ハーレムを舞台に、母親からの虐待を受け、父親にレイプされ2度目の妊娠をした16歳の黒人肥満少女プレシャスが、生まれて初めてアルファベットを教えてくれたレイン先生に導かれ、人生を切り開いていく姿を描いた人間ドラマ。両親の虐待、近親相姦、レイプ、妊娠と、まるでどこかの国の安っぽいケータイ小説をほうふつとさせる内容だが、今年のサンダンス映画祭ではグランプリを受賞するなど批評家からも大絶賛を浴びた要注目の作品である。原作はサファイアの「プッシュ」(河出書房新社刊)。出演はマライア・キャリー、レニー・クラビッツ、ポーラ・パットン、コメディアンのモニーク他。製作総指揮にオプラ・ウィンフリー、タイラー・ペリー。監督は「チョコレート」の製作を務めたリー・ダニエルズ。現在は174館の限定公開だが、今週末からは1000館以上での上映が予定されており、更なるヒットが予想される。また、8位「パラノーマル・アクティビティ」はついに1億ドルを突破した。今週末は、昨年同時期に大ヒットを記録したバンパイア・ファンタジー「トワイライト」の続編「ニュー・ムーン/トワイライト・サーガ」、サンドラ・ブロック&ティム・マックグロウ主演のスポーツドラマ「The Blind Side」が公開される。

2009年11月16日更新 藤井竜太朗

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