全米映画ランキング : 2009年10月9日~2009年10月11日

全米映画ランキング:2009年10月13日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2009年10月9日~2009年10月11日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 南の島のリゾート式恋愛セラピー 1 35,300,000 35,300,000
2 1 ゾンビランド

Zombieland
「ゾンビランド」

Columbia
(日活)

2 15,000,000 47,800,000
3 2 くもりときどきミートボール

Cloudy with A Chance of Meatballs
「くもりときどきミートボール」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

4 12,000,000 96,300,000
4 3 トイ・ストーリー 3D版

Toy Story in 3D
「トイ・ストーリー 3D版」

Walt Disney
(ディズニー)

2 7,700,000 22,700,000
5 20 パラノーマル・アクティビティ 3 7,100,000 8,300,000
6 4 サロゲート

Surrogates
「サロゲート」

Touchstone
(ディズニー)

3 4,100,000 32,600,000
7 5 ウソから始まる恋と仕事の成功術 2 3,400,000 12,300,000
8 6 ローラーガールズ・ダイアリー 2 2,800,000 8,800,000
9 8 キャピタリズム マネーは踊る

Capitalism: A Love Story
「キャピタリズム マネーは踊る」

Overture/Paramount Vantage
(ショウゲート)

3 2,700,000 9,100,000
10 7 Fame フェーム

Fame
「Fame フェーム」

United Artists/MGM

3 2,600,000 20,000,000

ビンス・ボーンの新作コメディが首位。話題の低予算ホラーが拡大公開で5位に

10月第2週に入った全米ボックスオフィス。先週末は、ビンス・ボーン主演の「Couples Retreat」が、約3400万ドルの興収をあげて首位デビューを果たした。同作は、それぞれに問題を抱える4組のカップルが、問題解決のために南国のリゾートへ向かい珍騒動を繰り広げる群像コメディ。出演はボーンの他に、ジェイソン・ベイトマン、ジョン・ファブロー、クリステン・ベル、「ウォッチメン」のマリン・アッカーマン、「セックス・アンド・ザ・シティ」のクリスティン・デイビス、ジャン・レノなど。批評家からは不評だが、興収はまずまず。近年のボーン主演のコメディはオープニングで3000万ドルを上げると、最終的には必ず1億ドル以上の興収となるので、今回も1億ドル突破は堅いか? 監督は、長年プロデューサーとして、ボーン、ファブロー作品に携わってきた俳優出身のピーター・ビリングスレー。2位は前週首位の「ようこそゾンビランドへ」。先週末も約1400万ドルを稼ぎ、累計興収は約4800万ドルに。3位「ミートボール」は4週目で1億ドル突破目前。そして、劇場数わずか160ながら、圏外20位から5位にランクインしてきたのが、イスラエル出身の新鋭オレン・ペリ監督による話題作「パラノーマル・アクティビティ」。内容は、郊外に越したカップルが、その新居で起こる超常現象に苛まれる姿をホームビデオで撮影したドキュメンタリー・タッチのホラー。10年前、同じく低予算ながら大ヒットを記録したホラー「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」同様、北米ではすでに社会現象化。9月25日より全米各地の学生街で深夜上映を行い、徐々に話題を高めてきた配給のパラマウントとしては、PR作戦が見事に奏功した格好だ。2年前のスクリームフェスト映画祭などで上映以来、ドリームワークスがリメイク権を獲得するなど公開前から業界内では有名だった同作。この手の映画には厳しい批評家からも高い評価を得ており、今後の成績にさらなる期待がかかる。今週末は、ジェイミー・フォックス&ジェラルド・バトラー共演のスリラー「Law Abiding Citizen」、スパイク・ジョーンズ監督の新作ファンタジー「かいじゅうたちのいるところ」が公開となる。

2009年10月13日更新 藤井竜太朗

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