キャピタリズム マネーは踊る

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解説

「ロジャー&ミー」「ボーリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」「シッコ」など常にコンテンポラリーな問題に光を当ててきたドキュメンタリー作家マイケル・ムーアの最新作。今回はサブプライム問題やリーマンショックといった経済問題に焦点を当て、ウォール街に棲む強欲資本主義経済の主役たちにアポ無し取材を敢行。米政府と金融界の驚くべき癒着関係をあぶり出していく。

2009年製作/127分/G/アメリカ
原題:Capitalism: A Love Story
配給:ショウゲート

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(C)Front Street Productions, LLC.

映画レビュー

3.5ムーア節は健在

yoneさん
2020年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ご存知マイケル・ムーア監督の最新作。

よく考えると、ムーア監督の映画は結構映画館行って見てる。「ボーリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」「シッコ」等々。。

そんな監督の最新作。今回扱うテーマは、大変シンプル。

「キャピタリズム」=「資本主義」。
かなり直球。

一昨年末のサブプライムローン破綻に端を発したアメリカ経済の崩壊、その後リーマン・ブラザーズ倒産にもつながり、現在の世界同時不況の引き金にもなった。昔からある考え方なのでその「元凶」とは言えないのだが、世界中(特にアメリカが)「資本主義」を突き詰めた結果が現在の状況につながった、と捉えられなくも無い。

この映画はそういう前提で作られている。

サブプライムローンで家を失った人々、不況で職を失った人々、反比例するように利益を稼いだ大手企業のCEOや政治家達。その人達へのインタビューや解説を通して、「資本主義」がどのように暴走した結果、現在の非道い状況に至ったかを説明している。

まぁ、事象自体は知ってることが多かったので目新しいことはあまり無かった。しかし、アメリカ政界(ブッシュ政権)にここまでゴールドマン・サックスの連中が入り込んでたってのが正直びっくり!!議会なんか全く機能してないじゃんか。。

「資本主義」の対立軸として「民主主義」がかなり持ち上げられてたけど、その「民主主義」もかなり怪しいもんだ。そもそも「民主主義」も扱い方を間違えるとかなり危険な思想なんだよな。。

一度は世論に反対されて否決されたが、結局アメリカ政府は民間企業に占領された議会により、大手銀行への9000億ドル(90兆円)の公的資金導入を決定した。国民が家を無くして生活も出来ない状況なのにも関わらず…だ。また、資金導入された大手銀行は、預金者に対して何か救済措置をした様子はない(…この辺りはバブル崩壊後の日本のメガバンクも同じ。。)。だからこそ、ムーア監督の怒りが良くわかる。その感情が映画鑑賞者にも伝わり共感も生まれる。最後の大手銀行への「市民逮捕」のパフォーマンスも胸がすく想いだったわけだし。

しかし、「資本主義」=「お金」を悪者にするのは何か違うように感じる。
「消費」を通した投票行動という「資本主義」の考え方自体は私は健全だと考えている。

「民主主義」も同じだが、「資本主義」も所詮は「考え方」でしかないので、使い方次第でどんな結果にでも転ぶ可能性がある。

結局「欲望」の問題なんだろうと思う。
人間の果てしない「欲望」。
そもそも、アメリカの大手企業のCEOは、年間10億円も給料もらってどうするんだ?1年間でそんなに使いきれるわけがない。使えないお金を稼いでどうするんだろう??

つまり、「足るを知る」という精神を持てるかどうか、そこが問題の本質ではないだろうか?「資本主義」や「社会主義」などの「主義/思想」の問題ではない。欲望に歯止めがかけられなければ、人間が考え得る最も理想的な政治体制だったとしても同じ問題は起こるだろう。

この辺り「資本主義」=悪(evil)、「民主主義」=善、という単純な二項対立(というか、「資本主義」は経済原理、「民主主義」は政治体制なので、そもそも対立軸にすらなってないんだけど。。)で問題設定する辺り、善悪二元論が大好きなアメリカ人だなーと感じたりはしたが、全体的にムーア節は健在で、楽しめて映画観れた。

今回、今までTOHOシネマズで映画観て貯めたポイント使ってタダで観たんだけど、レイトショー料金1200円なら、お金払っても満足出来る内容の映画だったと思う(そういえば、この数年1800円払って映画観たこと無いわ(笑))。

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yone

3.0☆☆☆★★ ※ 鑑賞直後のメモから 始めは「ほら!僕が言った通りで...

2019年1月2日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★

※ 鑑賞直後のメモから

始めは「ほら!僕が言った通りでしよ!」的なところが見え隠れして、若干苦笑する場面も。
それでも中盤辺りは、色々な例えを駆使しては。「実はこういった仕組みになっているんだ!」と言った問題提示がなされていて、感心する場面も多々。
良作だとは思うのですが、映画を観終わって数時間。もうはやくも、数多くは忘れ去ってしまっている💧

その要因として、やっぱり地が出るのか?マイケル・ムーアのパフォーマンスが記憶の中で強調され、脳の中に擦り込まれてしまうからなのだろうか?
例えドキュメンタリーで有っても。観客が観やすい様に、エンターテイメントとして提示したい…って想いがもたらす弊害なんでしようかね〜。
基本的には、忘れ去ってしまうこちら側が悪いんですけどね(^^;)

2009年12月24日 TOHOシネマズ/シャンテシネ3

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松井の天井直撃ホームラン

1.0資本主義の対義語は民主主義ではありません

2014年12月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

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ムービーライブラリー

2.0問題が複雑すぎて?

αさん
2010年7月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

マイケル・ムーア、なんだかどんどん勢いを失っていく気がする。彼の映画の面白いところは、それがドキュメンタリーとして公平か、良いことか悪いことかは別として、明確な突撃取材の対象となる敵がいて、彼らがマイケル・ムーアのアポなし取材に対して苦い顔をしたり、痛いところをつかれて困った顔をするところにあると思うのだけど、『シッコ』あたりからそういうのがなくなっている気がします。

問題提起の鋭さは変わらないけど、そういうところがなくなると、ただの真面目なドキュメンタリーになってしまう……。『シッコ』を見た時はマイケル・ムーアも丸くなったな、ただ悪者を作って攻撃するだけでなく、被害者側に寄り添う優しさも身につけたのだなと思い、それはそれでよかったのだけど。

今回はウォール街に突撃…といって本当にウォール街に乗り込んでいるけど、ウォール街全体を敵にしても漠然としすぎた感。問題が複雑すぎて、なかなか分かりやすくまとめることは難しいんだろうけど……。切れ味が鈍った刀のような印象。これならアカデミー賞ノミネートされなくても仕方ない。

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