全米映画ランキング : 2009年10月2日~2009年10月4日
全米映画ランキング:2009年10月5日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2009年10月2日~2009年10月4日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 初 | Zombieland | 1 | 25,000,000 | 25,000,000 | |
2 | 1 | Cloudy with A Chance of Meatballs | 3 | 16,700,000 | 82,400,000 | |
3 | 初 | Toy Story in 3D | 1 | 12,500,000 | 12,500,000 | |
4 | 初 | The Invention of Lying | 1 | 7,400,000 | 7,400,000 | |
5 | 2 | Surrogates | 2 | 7,300,000 | 26,400,000 | |
6 | 初 | Whip It | 1 | 4,900,000 | 4,900,000 | |
6 | 31 | Capitalism: A Love Story | 2 | 4,900,000 | 5,300,000 | |
8 | 3 | Fame | 2 | 4,800,000 | 16,600,000 | |
9 | 4 | The Informant! | 3 | 3,800,000 | 26,600,000 | |
10 | 7 | Love Happens | 3 | 2,800,000 | 18,900,000 |
「ゾンビランド」がV。「トイ・ストーリー」の3D版が3位スタート
4本の新作がランクインした10月第1週の全米ボックスオフィスは、ウッディ・ハレルソン久々の主演作「ゾンビランド」が、約2500万ドルのオープニング興収で見事首位デビューを果たした。同作は、ゾンビが支配する世界(=ゾンビランド)で何とか生き残ろうとする4人の男女を戦いをコメディタッチで描いたアクション・ホラー。出演はハレルソンのほか、アビゲイル・ブレスリン、「イカとクジラ」のジェシー・アイゼンバーグ。監督は「ボラット/栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」の製作ドキュメンタリーを手掛けたルーベン・フレイシャー。観客のみならず批評家からも絶賛されており、1億ドルを超えるヒットになる可能性も。2位は、3週目にして首位陥落の「ミートボール」。17日間の累計興収は約8200万ドルに。3位には2週間のみの限定興行「トイ・ストーリー 3D版」が初登場。ディズニー/ピクサーの大ヒット作が3D化されて劇場用映画としてカムバック。今回、配給のディズニーは95年公開のパート1と99年製作のパート2(ともにジョン・ラセター監督)を2本立てで公開。2本立て上映の合間には来年夏にやはり3D映画として公開される「トイ・ストーリー3」の予告も流れるという。初登場4位は、人気TVシリーズ「The Office」で知られるリッキー・ジェーベイス主演の「The Invention of Lying」。誰も嘘をつかないパラレルワールドを舞台に、嘘をつくことを発明し、金儲けをする男マーク(ジャーベイス)の喜劇が描かれる。出演はジャーベイスに、ジェニファー・ガーナー、ジョナ・ヒル、ティナ・フェイ、ロブ・ロウら。監督・脚本はジャーベイスとマシュー・ロビンソン。そして、批評家から高い評価を得ながらも6位デビューとなってしまったのが、エレン・ペイジ主演、ドリュー・バリモア初監督作「Whip It」。テキサス州の片田舎に住む冴えない女子高生ブリス(ペイジ)が、ローラーゲームを始めることによって、成長していく姿を描いたコメディドラマ。共演にマーシャ・ゲイ・ハーデン、ジュリエット・ルイス、ジミー・ファロン、ダニエル・スターン、そして監督のドリュー・バリモア。また、拡大公開により圏外31位から同率6位にランクインしてきたのが、先月のベネチア国際映画祭で絶賛されたマイケル・ムーア監督による最新ドキュメンタリー「キャピタリズム/マネーは踊る」。今回、ムーアは、サブプライム問題やリーマンショックといった、経済問題に焦点を当て、ウォール街の金の亡者たちにアポ無し取材を敢行する。オープニングから拡大公開に踏み切り、約1億1900万ドルを稼いだ「華氏911」(04)ほどの興行的インパクトはないが、現在最もタイムリーな内容のため、息の長い興行が期待できそう。今週末は、ビンス・ボーン主演のコメディ「Couples Retreat」が公開となる。
2009年10月5日更新 藤井竜太朗