全米映画ランキング : 2009年8月21日~2009年8月23日

全米映画ランキング:2009年8月25日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2009年8月21日~2009年8月23日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 イングロリアス・バスターズ 1 37,600,000 37,600,000
2 1 第9地区

District 9
「第9地区」

TriStar
(ワーナー・ブラザース映画、ギャガ)

2 18,900,000 73,500,000
3 2 G.I.ジョー

G.I. Joe: The Rise of Cobra
「G.I.ジョー」

Paramount
(パラマウント)

3 12,500,000 120,500,000
4 3 きみがぼくを見つけた日

The Time Traveler's Wife
「きみがぼくを見つけた日」

NewLine/Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

2 10,000,000 37,400,000
5 4 ジュリー&ジュリア

Julie & Julia
「ジュリー&ジュリア」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

3 9,000,000 59,300,000
6 ショーツ 魔法の石大作戦 1 6,600,000 6,600,000
7 5 スパイアニマル・Gフォース

G-Force
「スパイアニマル・Gフォース」

Walt Disney
(ディズニー)

5 4,200,000 107,300,000
8 7 ハリー・ポッターと謎のプリンス 6 3,500,000 290,300,000
9 8 男と女の不都合な真実

The Ugly Truth
「男と女の不都合な真実」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

5 2,900,000 82,900,000
10 恋する履歴書 1 2,800,000 2,800,000

タランティーノ&ブラピの「イングロリアス・バスターズ」が首位デビュー

09年サマーシーズンも残すところあとわずか。2本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、クエンティン・タランティーノ監督の新作「イングロリアス・バスターズ」が、約3760万ドルを稼ぎだし見事首位デビューを果たした。タランティーノ監督としては、これまでの自己最高のオープニング興収だった「キル・ビル Vol.2」(04/2510万ドル)を大幅に上回る大成功のスタートとなった。同作はエンツォ・G・カステラーリ監督によるイタリア映画「地獄のバスターズ」(78)をもとに、タランティーノが製作費約7000万ドルで作り上げた戦争大作。第2次世界大戦下のフランスを舞台に、ユダヤ系アメリカ人兵士チームがナチスドイツ軍を血祭りにあげていく。出演はタランティーノ組初参加のブラッド・ピットのほか、ダイアン・クルーガー、映画監督のイーライ・ロス、ティル・シュバイガー、ダニエル・ブリュール、マイク・マイヤーズなど。ナレーターとしてタランティーノ組常連のサミュエル・L・ジャクソンも参加している。批評家、映画ファンの双方から高評価を受けており、このままの調子で行けば、「パルプフィクション」(94年/最終興収約1億800万ドル)を超えて、タランティーノ監督作最大のヒットになる可能性もある。2位は前週首位の「District 9」。前週比50%ダウンながら、10日間の累計は約7350万ドル。最終的に1億2000万ドルくらいまでいきそう。6位初登場の「Shorts」は、タランティーノの盟友ロバート・ロドリゲスの最新作。前作の「プラネット・テラー in グラインドハウス」とは打って変わり、「スパイキッズ」風のファミリー映画を作り上げたが、興行的には約660万ドルと振るわなかった。出演はウィリアム・H・メイシー、レスリー・マン、ジェームズ・スペイダーほか。また、10位には大学卒業後の就職活動で悪戦苦闘する女性を描いたアレクシス・ブレデル主演の青春ドラマ「Post Grad」が滑り込んだ。今週末は、「ハロウィン」の続編「Halloween 2」と「ファイナル・デッドサーキット 3D」が公開される。

2009年8月25日更新 藤井竜太朗

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