リューベン・オストルンド
スウェーデン西海岸のスティルソ島に生まれ、ヨーテボリ大学を卒業。趣味のスキーを題材にした短編映画を監督した後、長編デビュー作「Gitarrmongot(原題)」(04)を発表。長編第2作「インボランタリー」(08・日本劇場未公開)はカンヌ国際映画祭のある視点部門に出品され、短編「Handelse vid bank(英題:Incident By A Bank)」(10)でベルリン国際映画祭の短編部門の金熊賞を受賞する。
ヨーテボリで実際に起きた少年犯罪事件を映画化した「プレイ」(11・日本劇場未公開)を経て、長編第4作のブラックコメディ「フレンチアルプスで起きたこと」(14)でカンヌ映画祭のある視点部門審査員賞を受賞し、国際的な知名度も上昇。現代アートの世界に生きる人々を辛辣なユーモアを交えて描いた「ザ・スクエア 思いやりの聖域」(17)で、カンヌ映画祭のコンペティション部門初出品にして最高賞のパルムドールを受賞した。
続いて発表した、ルッキズムや階級社会を題材に描いた「逆転のトライアングル」(22)でも再び同賞に輝き、2作連続でのパルムドール受賞という快挙を達成。同作は第95回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされた。