デレク・シアンフランス
米コロラド州出身。13歳の頃から映画を制作しはじめる。コロラド大学に進学し、前衛的な手法で知られる映画監督のスタン・ブラッケージやフィル・ソロモンに師事。脚本・撮影・編集も手がけた長編映画監督デビュー作「Brother Tied(原題)」(98)がサンダンス映画祭をはじめ30以上の映画祭で上映され、国際的に高い評価を得る。音楽や犯罪写真、ヒスパニックのサブカルチャーなどをテーマに数本のドキュメンタリーを手がけた後、自身の両親の離婚から着想を得たラブストーリー「ブルーバレンタイン」(10)を監督。同作はカンヌ国際映画祭にも出品され、ヒロインを演じたミシェル・ウィリアムズはアカデミー主演女優賞にノミネートされた。以降の監督作に、ライアン・ゴズリング主演の犯罪映画「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命」(12)、マイケル・ファスベンダーとアリシア・ビカンダーを主演に迎えた文芸作品の映画化「光をくれた人」(16)など。