ロアルド・ダール
英ウェールズ出身で、ノルウェー移民の裕福な家庭に育つ。第2次世界大戦中は英空軍のパイロットとして従軍し、諜報部員などの任にも就いた。米国滞在中の1942年に英小説家C・S・フォレスターに見出され、空軍でのエピソードを米雑誌「サタデー・イブニング・ポスト」に発表。これを皮切りに小説家となる一方、50年代からは映画やTVドラマの脚本も手がけ、戦時中に知り合ったイアン・フレミング原作の映画「007は二度死ぬ」(66)の脚本執筆も務めた。児童文学のベストセラーを次々と世に送り出し、64年に発表した「チョコレート工場の秘密」は「夢のチョコレート工場」(71)として映画化された後、ティム・バートン監督により「チャーリーとチョコレート工場」(05)に再度映画化された。
1990年11月、血液のがんのため逝去。20世紀を代表する児童文学の巨匠として世界中で愛され続け、その死後にも「ファンタスティック Mr. Fox」(09)や「BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」(16)、「魔女がいっぱい」(20)など、多くの作品が映画界の巨匠たちの手で映画化されている。