ポール・バーホーベン
オランダ・アムステルダム出身の映画監督。ライデン大学で数学と物理を学び、卒業後に従事したオランダ海軍で軍のためのドキュメンタリー制作に携わる。オランダの人気TVシリーズの監督を手がけた後、1971年に長編映画監督デビュー。第2作「ルトガー・ハウアー 危険な愛」(73)でオランダ国内の話題を集め、「4番目の男」(83)などで国際的にも知られるようになった。「グレート・ウォリアーズ 欲望の剣」(85)でハリウッドデビューを果たし、続くSFアクション大作「ロボコップ」(87)で一躍、知名度を高めた。アーノルド・シュワルツェネッガー主演のSFアクション「トータル・リコール」(90)は大ヒットを収めるとともに、アカデミー視覚効果賞を受賞。シャロン・ストーン主演のエロティック・サスペンス「氷の微笑」(92)も反響を呼んだ。以降の監督作に「スターシップ・トゥルーパーズ」(97)、「インビジブル」(00)、「エル ELLE」(16)など。過剰な暴力描写などでたびたび物議を醸しながらも、鬼才として作品を世に問い続けている。