藤竜也
日本大学芸術学部在学中にスカウトされて、日活に入社。「望郷の海」(62)でスクリーンデビューを果たす。大部屋俳優としての下積み時代を経て、渡哲也主演の「野獣を消せ」(68)で脇役ながら強烈な印象を残す。60年代後半から70年代初頭の「日活ニューアクション」のなかでも異彩を放つ「野良猫ロック」シリーズでメインキャストに名を連ねた。その後は映画だけでなく、「時間ですよ」などTVドラマでも活躍。大島渚監督作「愛のコリーダ」(76)、「愛の亡霊」(78)は海外でも高い評価を得た。近年では、「海猿」(04)、「村の写真集」(05)、「ミッドナイトイーグル」(07)、「スープ・オペラ」(10)、「小川の辺」(11)などに出演している。