バレリア・ゴリノ
イタリアのナポリ出身。ギリシャとイタリアで子供時代を送り、14歳の頃からモデルとして活躍する。1983年、映画デビューと同時に高校を中退して女優業を開始。「Piccoli fuochi」(85)で初主演を務め、「Storia d'amore」(86)でベネチア国際映画祭の最優秀女優賞を受賞した。88年、「ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス」でハリウッドデビュー。アカデミー賞受賞作「レインマン」(88)や「ホット・ショット」(91)で国際的に知られる。以降は「不滅の恋 ベートーヴェン」(94)、「フリーダ」(02)をはじめ、欧米各国の映画で名女優ぶりを発揮。イタリア映画「あなたたちのために」(15)で2度目のベネチア国際映画祭最優秀女優賞に輝いた。近年の出演作に盲目のヒロインを演じた「エマの瞳」(17)、「燃ゆる女の肖像」(19)など。また映画監督として「ミエーレ」(13)と「幸せな感じ」(18)を発表、2作ともにカンヌ国際映画祭に出品された。