カサノバ 最期の恋
劇場公開日:2020年7月31日
解説
伝説のプレイボーイとして知られる18世紀イタリアの文筆家ジャコモ・カサノバの人生最後の恋を情感豊かに描いたラブストーリー。18世紀。これまで数々の女性と浮名を流してきた遊蕩児カサノバは、パリからの亡命を余儀なくされロンドンへやって来る。そこで出会った娼婦マリアンヌ・ド・シャルピヨンに魅了されたカサノバは、あらゆる手段で彼女を手に入れようとするが、シャルピヨンは巧妙にかわしていく。シャルピヨンに挑発され、ますます彼女に溺れていくカサノバだったが……。「ティエリー・トグルドーの憂鬱」で知られるフランスの名優バンサン・ランドンが主演を務め、シャルピヨンを「ニンフォマニアック」のステイシー・マーティンが演じる。監督は「マリー・アントワネットに別れをつげて」のブノワ・ジャコー。
2019年製作/100分/R18+/フランス・ベルギー・アメリカ合作
原題:Dernier amour
配給:ギャガ
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る

- ×

※無料トライアル登録で、映画チケットを1枚発行できる1,500ポイントをプレゼント。
2022年9月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
この時間を有意義に使えたのではないかと思わせる話だが、やはり中世のインテリアとかロココ系に惹かれて無事に途中で止まずに鑑賞し終えました。
2022年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
バンサンランドン扮する旅好きの文筆家ジャコモカサノバは亡命して初めてのロンドンに来た。一見年配に見えるカサノバはどうもずいぶんプレイボーイらしい。苦しんだ後に愛に気付く。かつらかぶったり若い女性に気を使ったり上流階級の暮らしも大変だね。
2021年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
見終わった後、もんもんとする映画だ。
何がもんもんとするのかと考えると、カサノバにどうしても感情移入できないところだ。
この映画には、質の悪い娼婦に「人生の黄昏を無理やり押し付けられたような」振られ方をした悲惨なカサノバの最後が描かれていると捉えることもできるが、
このような結末を避けるべく、彼に打てる手段があり、その可能性があることも、ちゃんとこの映画には描かれている。
それは何かと言うと、当時の女性の社会的境遇だ。一見華やかに見えても、借金まみれで困り果てて彼に悩みを打ち明ける昔の恋人の歌姫。彼が虜になる娼婦も、娘を食い物にしている母親に殴られた後、彼の元にやってくるではないか。
しかし、カサノバは何もしようとしないし、娼婦には「愛していない」と冷たく遇らう。
恋の紋切り型を超えて、その人間を愛するために、自分を投げ出すことなく、これまで生きてきて、同じようにそうして生きているカサノバ。彼は自分が次々花から花へと飛び回ってきたと考えているかもしれないが、一つの花を深く知ることができなかったゆえに、そのように生きることしかできなかったのだ。
帽子屋で再会した娼婦は、彼に対して復讐を企んでいたのだと思う。
そして覚めることのない彼の目には、目前で話を聞いてくれる若い娘の輝くような美しさすら感知されていないのだ。
ー イタリアに実在した文筆家でモテ男、ジャコモ・カサノバ。1000人の女性と床を共にしたそうである・・。
今作は、カサノバ(ヴァンサン・ランドン:仏蘭西の名優との事だが、初見。)が当時の壮年期に”初めて”恋に落ちた姿を描いている。恋の相手は、マリアンヌ・ド・シャルピヨン(ステイシー・マーティン)
カサノバを演じるヴァンサン・ランドンが、壮年期の男に見えないのだが、そこは演技でカバー。
何より、娼婦シャルピヨンを演じたステイシー・マーティンの妖艶な美しさ、腰の括れも露わにした裸体に、ドキドキしながら鑑賞してしまった作品・・。(ホント、すいません・・。)ー
■感想
・ストーリー展開は、相当に粗い。
冒頭、1793年のボヘミアで、女性から恋の遍歴をインタビューされるカサノバ。顔は映されない。
そこで彼が言った言葉。
そして、舞台は30年前のロンドンに移る。
・モテ男で壮年期のカサノバはロンドンで開催された宴で、シャルピヨンと出会い、一目ぼれ・・。イヤリングを気障なシチュエーションで贈ったりして、関係を求めるのだが、
”ルールを守らないと・・”
と躱されて、焦らされて焦らされて・・。
・カサノバは、シャルピヨンが、全裸で盥の水で身体を洗っている姿を見てしまったり、他の男と寝ている姿を見てしまったり・・。ショルピンを想う心は募るばかり・・。
ー 分かる、分かるぞ!カサノバ君!
男とは、哀しくも愚かしき生き物で、相手から近づいてくる場合には、余裕で受け入れるが、焦らされると、もう・・。 ー
<ステイシー・マーティンは「グッバイ・ゴダール!」で、”こんなにお若いのに・・”と思ってしまった演技と、「アマンダと僕」で、更に深みに嵌った女優さんである。
そんな彼女が演じるシャルピヨンの妖艶な姿に、カサノバ同様、ヤラレタ作品。
18世紀の高貴な人々の衣装、意匠も佳き風合を醸し出しているし、知的なコルネリア夫人を演じたヴァレリノ・ゴリノも美しく・・。
男とは、近くの”花”より、手に届きそうで届かない”華”を追い求める愚かしき生き物なのである・・。>