バネッサ・レッドグレーブ
英ロンドン出身。父マイケル・レッドグレーブ、母レイチェル・ケンプソンも俳優で、弟コリンと妹リンも同じ道に進んだ。57年に初舞台を踏み、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーを中心に演劇で活躍し、「わが命つきるとも」(66)で本格的に映画界に進出する。「モーガン」(66・日本劇場未公開)と「裸足のイサドラ」(68)で、カンヌ国際映画祭の女優賞を2度受賞した初めての女優となった。アメリカでは、「ジュリア」(77)でアカデミー賞助演女優賞を受賞し、「クイン・メリー 愛と悲しみの生涯」(71)、「ハワーズ・エンド」(92)などでもノミネートされた。その他の作品に「欲望」(66)、「リトル・オデッサ」(94)などがある。最初の夫トニー・リチャードソン監督との間に生まれた2人の娘も女優になり、ナターシャ・リチャードソンとは「いつか眠りにつく前に」(07)で、ジョエリー・リチャードソンとはTVシリーズ「NIP/TUCK」(04~09)で共演。「キャメロット」(67)などで共演した伊俳優フランコ・ネロとの間にできた息子カルロ・ガブリエル・ネロは、脚本家・映画監督になった。