中島哲也
CM制作会社に勤務後、87年からフリーのディレクターとして数多くのヒット作を生みだし、CM業界の第一線で活躍する。88年、森田芳光がプロデュースするオムニバス形式の「バカヤロー! 私、怒ってます」の第2話「遠くてフラれるなんて」で劇場映画監督デビュー、「夏時間の大人たち」(96)が初の長編作品となる。「下妻物語」(04)で注目を集め、「嫌われ松子の一生」(06)、「パコと魔法の絵本」(08)と豪華なキャストと個性的な演出により独自の世界観を表現し、映画界でも地位を確立する。湊かなえ原作「告白」(10)は興行収入38億円を超えるヒットを記録し、米アカデミー外国語映画部門に日本代表としてエントリーされた。「ララピポ」(09)では奥田英朗の小説を脚色している。