トッド・フィリップス
ニューヨーク大学映画学科を退学し、ドキュメンタリー作家としてスタートを切る。「全身ハードコア GGアリン」(94)で監督デビュー。1998年、「Frat House(原題)」がサンダンス映画祭で上映され、そこで映画プロデューサーのアイバン・ライトマンに出会う。ライトマンの勧めでコメディ映画「ロード・トリップ」(00)を撮ったことをきっかけに、コメディ作品の監督兼脚本家として活躍。「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」(06)でアカデミー脚色賞にノミネートされた。監督作「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」(09)が世界で約4.7億ドルを稼ぐ大ヒットとなり、ゴールデングローブ賞作品賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞。続編2作でも引き続き監督・製作・脚本を務めた。映画「アリー スター誕生」(18)の製作などを経たのち、19年には、コメディ路線から一転、シリアスな作風の「ジョーカー」で監督・脚本・製作を務め、同作は第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。