ジョージ・ミラー
オーストラリア・クイーンズランド州チンチラ出身。医学学校を卒業し、シドニーの病院でインターンとして働いていたが、双子の兄弟ジョンとともに作った短編映画がコンクールで1位となり、映画学校のワークショップに参加。そこで、後の盟友となるバイロン・ケネディと出会う。医師としてパートタイムで働きながら、ケネディと短編映画を制作し、初の長編監督作「マッドマックス」(79)のバイオレンスな作風で脚光を浴びる。その後、ケネディと共同で製作会社を立ち上げ、続編「マッドマックス2」(81)を監督。スティーブン・スピルバーグに招かれてハリウッドに渡り、アンソロジー映画「トワイライトゾーン 超次元の体験」(83)の第4話のメガホンをとり、1985年には「マッドマックス」シリーズ第3弾「サンダードーム」を発表。製作・監督・脚本の3役を務めた「ロレンツォのオイル 命の詩」(92)では、ニック・エンライトとともにアカデミー脚本賞にノミネートされた。その後、ファミリー映画「ベイブ」(95)で製作・脚本を担当し、アカデミー作品賞と脚色賞にノミネート、続編「ベイブ 都会へ行く」(98)では監督を務めヒットに導く。続いて、製作・監督・脚本を務めたCGアニメ映画「ハッピー フィート」(06)でアカデミー長編アニメーション賞を受賞、続編「ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊」(11)でも監督を務めた。「マッドマックス」シリーズ30年ぶりの新作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(15)は熱狂的なファンを生み出し、アカデミー賞やゴールデングローブ賞などで作品賞・監督賞にノミネートされた。