ジェラール・ドパルデュー
フランス・シャトールー出身。学校にも行かずにすさんだ少年時代を送るが、16歳からパリの国立民衆劇場で演技を学び舞台役者として身を立てる。67年、短編映画でスクリーンデビューし、ヌーベル・バーグ以降低迷していたフランス映画に衝撃をもたらした「バルスーズ」(73)で注目を浴びる。「ソフィー・マルソーの刑事物語」(84・日本未公開)でベネチア国際映画祭の男優賞を受賞し、「終電車」(80)でフランスのアカデミー賞にあたるセザール賞の主演男優賞を初受賞する。「シラノ・ド・ベルジュラック」(90)ではカンヌ国際映画祭やセザール賞で主演男優賞を受賞、世界各地で高い評価を得る。同年はピーター・ウィアー監督作「グリーン・カード」でアメリカに進出し、ゴールデングローブ賞も受賞している。フランス・米国のスクリーンで活躍する一方でワイナリーを経営するほどの酒好きとしても知られ、奔放な発言や飛行機内での放尿騒ぎなど私生活でも話題にことかかない。97年、ベネチア国際映画祭で金獅子功労賞を授与された。長男ギョーム(08年に死去)と長女ジュリーも俳優。