ジャンフランコ・ロージ
エリトリア出身で、イタリアとアメリカの国籍を持つ。エリトリア独立戦争中、13歳で家族と別れ、イタリアに移住。イタリアの大学を卒業後、1985年にニューヨーク大学フィルム・スクールを卒業し、インドのガンジス川を舞台に監督した中編「Boatman」(93)で国際的な注目を集める。
初長編ドキュメンタリー「Below Sea Level」(08)でベネチア国際映画祭オリゾンティ部門ドキュメンタリー賞を受賞。メキシコの麻薬カルテルの実像に迫ったインタビュー映画「El Sicario, Room164」(10)は同映画祭の国際批評家連盟賞を受賞。「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」(13)でベネチア国際映画祭の金獅子賞、「海は燃えている イタリア最南端の小さな島」(16)でベルリン国際映画祭の金熊賞と、それぞれドキュメンタリー映画で初となる最高賞受賞の快挙を成し遂げ、後者はアカデミー長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされた。
「国境の夜想曲」(20)はベネチア国際映画祭ユニセフ賞を受賞した。