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映画「海は燃えている イタリア最南端の小さな島」 海は燃えている イタリア最南端の小さな島
劇場公開日:2017年2月11日
解説
ベネチア映画祭金獅子賞を受賞した「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」のジャンフランコ・ロージ監督が難民問題に迫ったドキュメンタリーで、2016年・第66回ベルリン国際映画祭の金熊賞受賞作。イタリア最南端にある小さな島、ランペドゥーサ島。北アフリカにもっとも近いこの島で友だちと手作りのパチンコ遊びに興じる12歳の少年サムエレをはじめ、島の人々はごくありふれた毎日を送っている。そんなランペドゥーサ島には、アフリカや中東から命がけで地中海を渡り、ヨーロッパへ密航する難民や移民たちの玄関口というもうひとつの顔があった。漁師たちが静かに暮らす島で巻き起こる事件を、12歳の少年の視点で静かに映し出していく。
2016年製作/114分/G/イタリア・フランス合作
原題:Fuocoammare
配給:ビターズ・エンド
スタッフ・キャスト
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2017年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
地中海に浮かぶイタリア最南端の島で、12歳の少年、サムエレがおじさんの船に乗って一緒に網を引いている。家ではお祖母ちゃんがマンマのご飯を用意して2人の帰宅を待っている。まるで、"小さな島の物語・イタリア"(注:毎週イタリアの村々の日常をリポートするドキュメンタリー番組・BS日テレ)の一コマを見るようではないか!?しかし、同じ頃、島の対岸には命からがら祖国を脱出して来たアフリカや中東からの難民たちが次々と漂着している。沖に浮かぶ難民船の地下室では命が持たなかった人々の死体が無残に折り重なっている。生き延びたとしても、あまりに過酷な船旅のショックからおかしくなっている女性もいる。そんな、決してニュース映像では映さない島民と難民の対照的な表情から、効果的な難民対策など到底見つかりそうにもない、この社会の絶望的な乖離を実感させるドキュメンタリーの最後で、さらに強烈な一撃が待ち構えている。実際に島に住みながら島民たちと交流したという監督が(恐らく)偶然手に入れたに違いない幕切れの何と不気味なことか!?ラストショットには、難民問題と根底でリンクしている戦争とテロの時代を覆う危険な空気が充満して、一瞬心が凍り付く。今の世界を凝縮したような島で育ったサムエレの未来が、どうか健やかであって欲しいと願うばかりだ。
2022年10月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
2022年10月16日
映画 #海は燃えている ~ #イタリア最南端の小さな島~ (2016年)鑑賞
イタリア最南端にあり、アフリカや中東からの移民・難民の目的地となっている小さな島ランペドゥーサ島を舞台に、島の少年の日常と命がけでやってくる移民・難民の受け入れを対比したドキュメンタリー
2018年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
イタリア最南端の小島に多くの難民が押し寄せる。
島に住む漁師や少年の日常を通して、難民問題の難しさを訴えかける。
以前、ドラマを見たことがあるが、ドキュメンタリーならではのリアリティがある。
2018年1月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
島の日常描写がひらすら流れる。ボートピープルが来て、とりあえず助けて、遺体処理をする。
受け入れ側からは医者だけが現実を語るワンシーンがあるだけ。
難民から発するのはどうせ死ぬなら異国の島に生き延びる運に賭ける、というラップ。
作られた台詞は無い。観る人は想像するしかない。考えざるを得ない。
そこまで追い詰める何がアフリカでおこっているのか。
上陸したものの、そのあと彼らはどうするのか。この小さな島に仕事はあるとは思えない。
島の少年と、上陸した漂流民は共存するのか。島の少年が興じるパチンコの標的は何なのか。
日本の海はどうしているのか。
ドキュメンタリー映画の凄味を観た。