藤井道人
大学在学中、入江悠監督や鈴木章浩監督の作品に助監督として参加する一方で、脚本家・青木研次に師事。19歳から映像ディレクターとしてCMやPVを手がける。大学卒業後はフリーランスとして活動し、オリジナルビデオ作品やインディーズ長編映画などで企画・脚本・監督を務める。大学時代に知り合ったプロデューサーの奥山和由の提案で伊坂幸太郎の小説「オー! ファーザー」の脚色を手がけ、数年後に監督を打診され承諾、14年に公開された同作で商業映画監督デビューを果たした。その後は、「TOKYO CITY GIRL」(15)、「全員、片想い」(16)、「青の帰り道」(18)、「デイアンドナイト」(19)などの作品を手がける。19年にメガホンを取った、東京新聞の記者・望月衣塑子の同名ノンフィクションが原案の社会派映画「新聞記者」は、現代の社会に斬り込んだ映画として口コミで評判が広まり、観客動員数33万人、興行収入4億円を突破する大ヒットを記録。同作で日本アカデミー賞の優秀監督賞を受賞した。