押井守
東京学芸大学教育学部美術教育学科在学中から自主映画を制作。1977年にタツノコプロダクションに入社し、翌78年にTVアニメ「一発貫太くん」で演出を初めて手がける。80~84年はスタジオぴえろに在籍し、鳥海永行に師事。TVアニメ「うる星やつら」の劇場版第1弾「オンリー・ユー」(83)で劇場映画を初監督し、劇場版第2弾「ビューティフル・ドリーマー」(84)を監督後フリーランスになる。「機動警察パトレイバー」シリーズではOVA時代から絵コンテ・監督として携わり、劇場版「機動警察パトレイバー THE MOVIE」(89)と続編「機動警察パトレイバー2 The movie」(93)を監督し、89~90年に放送されたTVシリーズでは数話脚本を担当した。そして95年の「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」は海外でも人気を博し、その続編「イノセンス」(04)は日本アニメとして初めてカンヌ国際映画祭のコンペ部門に出品。08年の「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」はベネチア国際映画祭のコンペ部門に出品された。アニメ作品で確固たる地位を築く一方で、87年のオリジナルビデオ「紅い眼鏡」を皮切りに実写作品も監督し、「アヴァロン」(00)、「アサルトガールズ」(09)といった長編映画を発表。09年には初めて舞台演出(「鉄人28号」)を手がけたほか、歴史アニメドキュメンタリー「宮本武蔵 双剣に馳せる夢」の原案・脚本を担当した。15年越しで実現させた実写アクション映画「GARM WARS The Last Druid」(12)が初の英語作品となった。その後、「機動警察パトレイバー」シリーズを完全オリジナルの新作としてドラマ版+劇場版の全7章で実写映像化した「THE NEXT GENERATION パトレイバー」シリーズ(14~15)の総監督を務める。代表作「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」はスカーレット・ヨハンソン主演でハリウッド実写映画化が進められている。