スカイ・クロラ The Sky Crawlers

劇場公開日:

スカイ・クロラ The Sky Crawlers

解説

過去の記憶がない戦闘機乗りの函南優一は、新たに着任した基地で上官となる女性・草薙水素に出会う。2人はやがて惹かれていくが……。「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」「イノセンス」の押井守が、菊地凛子、加瀬亮ら実力派俳優を声優に起用し、森博嗣の同名小説を映画化した長編アニメ。思春期の姿のまま永遠に生きる“キルドレ”と呼ばれる青年たちが、大人たちによって作られた“ショーとしての戦争”を戦う姿を通し、生きることの意味を問う。

2008年製作/121分/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画

スタッフ・キャスト

監督
原作
森博嗣
脚本
伊藤ちひろ
プロデューサー
石井朋彦
製作プロデューサー
奥田誠治
石川光久
製作指揮
小杉善信
石川光久
製作
渡辺繁
小岩井宏悦
鈴木大三
平井文宏
西垣慎一郎
安永義郎
阿佐美弘恭
大月昇
鳥山輝
小松崎和夫
演出
西久保利彦
キャラクターデザイン
西尾鉄也
メカニックデザイナー
竹内敦志
作画監督
西尾鉄也
美術監督
永井一男
美術設定
永井一男
久保田正宏
レイアウト設定
渡部隆
色彩設計
遊佐久美子
特殊効果
村上正博
ビジュアルエフェクツ
江面久
齋藤瑛
中田祐美子
CGIスーパーバイザー
林弘幸
撮影
荒井栄児
谷内潤
大貫守健
高木宏紀
編集
植松淳一
サウンドデザイナー
ランディ・トム
トム・マイヤーズ
音響監督
若林和弘
整音
井上秀司
音楽
川井憲次
主題歌
絢香
挿入歌
CHAKA
脚本監修
行定勲
ラインプロデューサー
川口徹
制作担当
内藤祐史
プロデューサー補
黒澤亘
CGI制作
ポリゴン・ピクチュアズ
アニメーション制作
Production I.G
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受賞歴

第32回 日本アカデミー賞(2009年)

ノミネート

アニメーション作品賞  
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(C)森博嗣/「スカイ・クロラ」製作委員会

映画レビュー

3.0民間企業同士が戦闘を請負う戦争形態の設定は妙技感ありました。ストー...

2023年3月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

民間企業同士が戦闘を請負う戦争形態の設定は妙技感ありました。ストーリーは盛り上がりに欠けていて引き込まれませんでした。
大作感があっただけに残念な感じがありました。

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tuna

3.5何とも不思議な世界観の作品だ。 国家間ではなく、会社同士で戦争をし...

2023年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

何とも不思議な世界観の作品だ。
国家間ではなく、会社同士で戦争をしている。
それもよく分からない理由で。
主な登場人物は全員日本人名だが、街並みは海外で飛行中は英語でコミュニケーションをとっている。
また、遺伝子操作で不老不死の少年少女が戦っている等々。
話そのものよりも世界観がおもしろかった。

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省二

4.0終わりなき日常の絶望をどう生きるかに取り組んだ傑作

2021年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

押井守がビューティフル・ドリーマーで描いた永遠に続く文化祭前の一日は、とてもハイな永遠なる日常だった。それは日常がもたらす"倦怠"の打破が課題だったと言える。
本作は戦争ドラマだが、実はあの学園ドラマの裏バージョンで、ここには夢邪鬼ならぬ人類が仕掛けた、ダウンな永遠なる日常が描かれている。今度の日常がもたらすのは"絶望"である。
かつて永遠なる日常でラムやあたる達と遊び、軽やかに転覆させて自己の青春を総括した押井は、今度はそれに悪戦苦闘している。

輝かしい未来も華やかな過去もなく、ぼんやりした現在を麻痺した感覚で生き、感動もなく死んでいき、翌日には似た奴が隣にいるキルドレ達の世界。
「お前という人間は、いつでも誰とでも交換可能だ。自分がいついなくなっても、明日には代替品が自分の席に座っていて誰も何も困らない。自分などいなくても構わない。自分は無価値で、誰かを愛することにも何の意味もないし、そもそも愛などと言うコミュニケーションさえ自分たちには生まれない…」
三ッ矢が語るのは、永遠なる日常の絶望がもたらす無意味、無価値、無感動の世界への抗議である。

かつて政治的な閉塞感をもたらした東西冷戦は終焉したが、その後に到来した格差社会は、経済的文化的な閉塞感を若者に生み出し、新たな終わりなき日常の絶望を強いている。それに対して押井は、何らかの倫理を提示しようと試みる。
それが「君は生きろ。何かを変えられるまで」という主人公の言葉だ。日常に踏み止まれ、と。そしてその直後に、主人公は日常を転覆する企図に生を擲っていく。これはかつての学生運動時代に流行した、サルトルら実存主義哲学による自己投企の再提起かもしれない。
いずれにしろ転覆を図らなければならないほど絶望的な日常と、その空気を写し取ったのが本作であり、能天気でバカげた恋愛ドラマばかりが量産される日本では、とても現実的な映画と言えるのではないだろうか。

原作は未読だが、その原型は恐らくSF作家サミュエル・R・ディレーニのリリカルな短編「然り、そしてゴモラ」だと思われる。
宇宙空間で労働するために16歳でサイボーグ化され、性を失うとともに欲望も希薄化して、人間の抜け殻になったような航宙士と、無性状態の若者に群がる地上の性倒錯者たちとの絶望的な関係は、本作の終わりなき日常の絶望感に通じているようだ。

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徒然草枕

3.5個人評価:3.5 薄暗く陰鬱な押井守の世界観。無機質なキャラクター...

2021年11月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:3.5
薄暗く陰鬱な押井守の世界観。無機質なキャラクターだが、最後は何故だか好きなっているから不思議だ。好きな作風ではないが、見終わった後に、なんだかそれまでスカイクロラの世界の中にいたと思う感覚になる。あぁ、これが押井守の作品のチカラか。

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カメ