宇津井健
早稲田大学在学中の52年に俳優座養成所に入所。翌53年、馬術の腕を買われ、映画「思春の泉」の主演で俳優デビューを果たす。54年に新東宝に入社し、「スーパージャイアンツ」シリーズ(57~59)などで活躍。同社が倒産したため61年に大映に移り、その後TVドラマに進出する。「ザ・ガードマン」(65~71)のリーダー役で人気を博し、「赤い迷路」(74)や「赤い疑惑」(75~76)などの「赤い」シリーズ(~80)では山口百恵演じるヒロインの父親役を好演。さらに、山口と三浦友和の結婚式では仲人を務め、理想の父親像として定着した。88~95年は刑事ドラマ「さすらい刑事旅情編」に主演。長寿ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」では病気のため降板した藤岡琢也に代わり、第8シーズン(06)から小料理店の店主役を演じ、13年の番組終了まで同役を務め上げた。その他の出演作に、NHK大河ドラマ「武田信玄」(88)や「信長」(92)、人気ドラマ「ごくせん」シリーズ(02~09)、映画「相棒シリーズ X DAY」(13)など。14年3月14日、慢性呼吸不全のため他界。享年82歳だった。