イングリッド・バーグマン
スウェーデン出身。2歳で母を、12歳で父を亡くし、叔父のもとに身を寄せる。1932年、スウェーデン映画へのエキストラ出演をきっかけに女優を夢見るようになり、「ムンクブローの伯爵」(35)でデビュー。主演作「間奏曲」(36)がプロデューサーのデビッド・O・セルズニックの目に留まり、同作のハリウッドリメイク版「別離」(39)にも主演して一躍スター女優となった。名作「カサブランカ」(42)を経て、「誰が為に鐘は鳴る」(43)でアカデミー女優賞に初ノミネートされ、続く「ガス燈」(44)で受賞。「聖メリーの鐘」(45)でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した。イタリアで撮影した「ストロンボリ」(49)のロベルト・ロッセリーニ監督と恋に落ち、当時の夫と娘を捨ててイタリアに残るが、「追想」(56)でハリウッドに戻り、2度目のオスカーとゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。「オリエント急行殺人事件」(74)ではアカデミー助演女優賞を受賞した。イングマール・ベルイマン監督の「秋のソナタ」(78)が最後の映画出演作となり、82年、エミー賞主演女優賞を受賞したTV映画「ゴルダと呼ばれた女」出演後、67歳の誕生日に乳癌のため死去した。