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リアルな音と映像で観る者を戦場へ引きずり込む――「ウォーフェア 戦地最前線」本編

2025年12月13日 09:30

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ポスタービジュアル
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シビル・ウォー アメリカ最後の日」のアレックス・ガーランド監督が、同作で軍事アドバイザーを務め、米軍特殊部隊の経歴を持つレイ・メンドーサを共同監督に迎えたA24製作の新作「ウォーフェア 戦地最前線」の本編映像が公開された。

メンドーサのイラク戦争での実体験を極限まで再現した本作は、同胞の兵士たちにも徹底した聞き取りを行い、脚本を執筆。フィクションでは決して描き得ない“戦争そのもの”をスクリーンに出現させる。海外メディアからは「映画史上最も緊迫感のある戦闘再現(Wall Street Journal)」「地獄を描くことに躊躇がない(EMPIRE MAGAZINE)」「神経をすり減らす程の衝撃。他の戦争映画とは一線を画す(NPR)」など絶賛の声が集まる。

舞台は2006年、アメリカ軍特殊部隊8名の小隊は、イラクの危険地帯・ラマディで、アルカイダ幹部の監視と狙撃の任務に就いていた。ところが、想定よりも早く事態を察知した敵兵が先制攻撃を仕掛け、市街で突如全面衝突が始まる。退路もなく敵兵に完全包囲される中、重傷者が続出。部隊の指揮をとることを諦める者、本部との通信を断つ者、悲鳴を上げる者……負傷した仲間をひきずり放心状態の隊員たちに、さらなる銃弾が降り注ぐ。

特殊部隊のキャストとして、メンドーサ本人役をディファラオ・ウン=ア=タイが演じるほか、「デトロイト」「ミッドサマー」のウィル・ポールター、「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」「ファンタスティック4 ファースト・ステップ」のジョセフ・クイン、「SHOGUN 将軍」のコズモ・ジャービス、「メイ・ディセンバー ゆれる真実」のチャールズ・メルトンが共演する。

映像は、チームが潜伏する⺠家に、突如⼿榴弾が投げ込まれ爆発するシーンから始まる。混乱する隊員たちが、瞬時に体勢を⽴て直すが、そのわずかな猶予すら許さないかのように、外からは激しい銃撃が。統率⼒は⼀瞬で試され、極限の緊張がその場を⽀配、兵士たちは⼀瞬にして⽣死の境に追い込まれる――焦点を失っていく視線を克明に捉えた映像は、観る者を“戦場にいる兵⼠の⼀⼈”へと引きずり込む、戦場ドキュメンタリーのようなワンシーンとなっている。

海軍を退役後、ハリウッドでスタントマンとして働き、キャリアを積んでアクション演出やスタント・コーディネーター、「シビル・ウォー アメリカ最後の⽇」軍事シーンの監修などを務めたレイ・メンドーサ監督が実際に体験した記憶を観客と共有するために、アレックス・ガーランド監督は「伝統的な戦争映画のお決まりの⼿法を破った」と語る。

そして、「現実では、⼈々は簡単に窮地を抜け出したりしない。状況が厳しいとき、解決策も“カット”の声も、景気のいい⾳楽もない。状況が許し、緊迫感から解放されるその瞬間まで、⼈はその状態に居続けるんだ。それが本作のやり⽅だ」と述べ、「映画的な安⼼感ではなく、あくまで現実に固執した」ことを重視した。

そんな本作の臨場感を演出している“⾳”について、個⼈装備及び軍、特殊部隊について数多く執筆、ミリタリーライターとしても活動する⼟居克⾂⽒も「銃撃シーンでは、敵味⽅が使う銃器によって発する⾳が違い、壁や道路に当たった弾の⾳なども被弾した素材に応じて⾳が変化している」と戦闘シーンへのリアルさを評価する。

「アルファワン⼩隊のシールズ隊員と海兵隊隊員がそれぞれ使⽤していたM4A1カービンは、セミオート(単発発射)による連続して引き⾦を引いて撃っている『タン・タン・タン』と⽐較的⾼めの⾳が特徴のアサルトライフル」

「シールズ隊員が使う機関銃は、どちらも短い間隔で規則的に『タ・タ・タ・タン』という発射⾳がするが、⼩⼝径⾼速弾である5.56×45mm NATO弾は⾼めの⾳で、小銃弾である 7.62×51mmNATO弾は低めの⾳」

「イラク陸軍兵⼠と過激派が使う武器は『トン・トン・トン』という低めの発射⾳が特徴の 7.62×39mm弾を撃ち出すAKMは、AK-47アサルトライフルの改良型。AK-47を始祖とするAKシリーズは、発展途上国の軍隊と過激派が同じ武器を使うほど、世界で最も流通をするアサルトライフル」

「それぞれが使う銃器の差による⾳の違い以外にも、過激派が遠くから撃ってくるアサルトライフルの弾の⾶来する⾳とシールズ隊員たちが近くで撃つ⾳の強弱の違いなども気にしていただけたらと思う」と本作ならではのこだわりも解説した。

映画は1月16日にTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開。

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