ジョニー・デップ主演「クリスマス・キャロル」にイアン・マッケラン

「X エックス」「Pearl パール」「MaXXXine マキシーン」3部作のタイ・ウェスト監督が、チャールズ・ディケンズの不朽の名作「クリスマス・キャロル」を新たな視点で再解釈するゴースト・スリラー。舞台は19世紀ロンドン。冷酷な守銭奴スクルージが、過去・現在・未来の亡霊たちと対峙し、己の人生を見つめ直すまでの超自然的な旅を描く。ウェスト監督は、ディケンズの名作をクラシックな幽霊譚と心理スリラーの融合として再構築する意向を示している。

デップ演じるスクルージは、これまでの温情的な解釈ではなく、闇に包まれた魂として描かれるという。関係者によれば、ティルマンは現在のクリスマスの亡霊役を演じる見込み。一方、マッケランの役どころは明らかにされていないが、製作関係者は「物語の鍵を握るキャラクターになる」と語っているようだ。

ティルマンは、Apple TVの人気シリーズ「セヴェランス」での演技が評価され、今年のエミー賞助演男優賞を受賞。映画では、トム・クルーズ主演の大ヒットシリーズ「ミッション：インポッシブル　ファイナル・レコニング」に出演した他、現在はトム・ホランド主演のソニー映画「スパイダーマン　ブランド・ニュー・デイ」の撮影中だ。

一方のマッケランは、「X-MEN」や「ロード・オブ・ザ・リング」といったシリーズ作品で知られ、英国を代表する名優として新旧の大作に出演を続けている。

脚本はナサニエル・ハルパーン、製作はエマ・ワッツが務める。制作総指揮には、スティーブン・デュータース、ジェイソン・フォーマン、アダム・ボーリング、デビッド・リードが名を連ねる。

なお、同じディケンズ作品を題材とする別の「クリスマス・キャロル」企画も進行しており、ワーナー・ブラザースではロバート・エガース監督×ウィレム・デフォー主演版が開発中だ。

「エベニーザー：ア・クリスマス・キャロル（原題）」は2026年11月13日全米公開予定。