「トワイライト・ウォリアーズ」ソイ・チェン監督がマスタークラス開催【「Hong Kong Cinema @ TOKYO 2025」概要】
2025年10月25日 08:00

香港特別行政区政府・文化体育観光局の文化創意産業発展署(CCIDA)と香港電影発展局(FDC)が共同で主催するプロモーション企画「Hong Kong Cinema @ TOKYO 2025」が、第38回東京国際映画祭(TIFF)およびその公式マーケットであるTIFFCOMの期間中に開催される。
同企画は、香港映画の創造的な活力を紹介するとともに、映画上映、マスタークラス、業界交流・ネットワーキングイベントなどを通じて、香港、日本、そしてアジアの映画コミュニティとの長期的な協力関係を促進することを目的としている。本記事では、その概要をお伝えする。

10月28日、東京国際映画祭「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」の上映後には、メガホンをとったソイ・チェン監督のマスタークラスを開催。香港電影金像奨で2度の最優秀監督賞を受賞したソイ・チェン監督が登壇し、自身の創作プロセスやアクション演出のリズムについて日本の観客と語り合う。

東京国際映画祭ウィメンズ・エンパワーメント部門には、タム・ワイチン監督による「私の愛のかたち」が選出(主演はフィッシュ・リュウとカルロス・チャン)。都市に生きる人々の複雑な心の機微──理解し、理解されるとは何か──を繊細に描きながら、障がいを持つ人々が愛や身体的自立を求めて歩む姿を鮮やかに映し出している。

さらに、ガラ・セレクション部門には、ジュノ・マック監督による「風林火山」が選出。金城武、ラウ・チンワン、レオン・カーファイ、ルイス・クーという豪華キャストが共演し、クールなトーンとスタイリッシュな映像美で香港クライム映画を再定義する注目の1本となっている。
10月29日には、香港貿易発展局(HKTDC)の協力により、TIFFCOM期間中に業界セミナー「Animating Asia:IP・ストーリーテリング・国際展開のためのクリエイティブ戦略」が開催。本セミナーでは、香港と日本の第一線で活躍するアニメーションのクリエイターたちが一堂に会し、物語づくりやIP開発、国際的なコラボレーション戦略について意見を交わす。


登壇者には、「シュレック」シリーズで知られるハリウッドの香港出身アニメーター、ラマン・ホイ、高い評価を受けた長編アニメーション「Another World(原題)」のプロデューサー兼脚本家ポリー・ヤン、香港の人気キャラクター「マクダル(McDull)」のプロデューサーでありヘッドを務めるサミュエル・チョイ、そして「AKIRA」「アニマトリックス」などで知られる日本を代表するアニメーション作家・森本晃司が名を連ねている。
10月30日には、ネットワーキングイベント「Hong Kong Night」がインターコンチネンタルホテル東京ベイにて開催。本イベントでは、世界各国の映画関係者と香港の業界代表が一堂に会し、創造的なコラボレーションと文化交流を促進。香港とアジアの映画人の間におけるパートナーシップと対話を、より一層深める機会となる。
第38回東京国際映画祭は、10月27日から11月5日まで日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催される。