ジェームズ・マンゴールド監督、パラマウントと包括契約
2025年10月3日 23:00
Photo by Amanda Edwards/Getty Images「LOGAN ローガン」「フォードvsフェラーリ」などで知られるジェームズ・マンゴールド監督が、米パラマウント・ピクチャーズと包括契約を結んだことが明らかになったと、米Deadlineが報じている。スカイダンス傘下で新体制となった同スタジオで、マンゴールドは長編映画の開発、監督、製作を手がけていく。
契約発表と同時に、パラマウントはマンゴールドの新作「ハイサイド」を発表。本作は、現在公開中のボブ・ディラン伝記映画「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」に続き、ティモシー・シャラメを主演に迎える作品となる。激しい獲得競争を制してパラマウントが権利を獲得した注目のプロジェクトだ。
「ハイサイド」は、Jaime Oliveiraによる未発表の短編小説を原作とし、元MotoGP(二輪ロードレース世界選手権の最高峰クラス)レーサーを描く。脚本もOliveira自身が執筆する。
パラマウント・ピクチャーズ共同会長のジョシュ・グリーンスタインとデイナ・ゴールドバーグは、「ジェームズ・マンゴールドは現在最も才能ある映画製作者の一人です。『ハイサイド』を皮切りに、今後多くのコラボレーションでパラマウント・ファミリーに迎えられることを嬉しく思います」とコメントを寄せた。
マンゴールドも「デビッド(・エリソン会長)、ジョシュ、デイナ、そしてパラマウントのみなさんとのコラボレーションを始められることに大変興奮しています。彼らが大スクリーン映画に示してくれた熱意と、私の将来のプロジェクトに対するアイデアを受け入れてくれた情熱は本当にスリリングです」と語っている。
パラマウント・ピクチャーズは今年8月、スカイダンス・メディアとの80億ドル規模の合併を完了。グリーンスタインとゴールドバーグ体制のもと、「ハイサイド」は初の大型プロジェクトとなる。
新体制発足以降、パラマウントは矢継ぎ早に大型契約を発表している。「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のダファー兄弟との4年間の独占契約、人気ゲーム「Call of Duty」の実写映画化に向けたActivisionとの提携、R指定コメディ脚本「Bald Eagles」の獲得など、劇場映画路線を明確に打ち出している。
マンゴールドは1997年の「君に逢いたくて」で長編デビュー後、「コップランド」「17歳のカルテ」「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」「3時10分、決断のとき」など、多様なジャンルで評価を確立してきた。
アカデミー賞では、「LOGAN/ローガン」で脚色賞、「フォードvsフェラーリ」で作品賞にノミネート。「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」では作品賞に加え、2025年に監督賞のノミネートも受けている。
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