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安楽死を問う社会派映画「安楽死特区」に加藤雅也、筒井真理子、板谷由夏 、余貴美子、奥田瑛二、友近らが参戦!&本ポスターを披露

2025年9月28日 10:00

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本ポスタービジュアル
本ポスタービジュアル
(C)「安楽死特区」製作委員会

高橋伴明がメガホンを取る「安楽死特区」の追加キャストとして、加藤雅也筒井真理子板谷由夏平田満余貴美子奥田瑛二友近らが出演していることが分かった。併せて本ビジュアルと、ダブル主演を務める毎熊克也と大西礼芳からコメントが寄せられた。

本作は、在宅医として2500人以上の看取りを経験してきた医師で作家の長尾和宏による小説(ブックマン社刊)を映画化するもの。毎熊克哉大西礼芳が主人公のカップルを演じ、近未来の日本政府が承認する安楽死の要件を満たしてもなお、葛藤する人々の心情をリアルに描く。

痛くない死に方」(2020)、「夜明けまでバス停で」(2022)など、死生観と社会問題に真摯に向き合ってきた高橋監督と、「野獣死すべし」(1980)、「一度も撃ってません」(2020)などを手掛けた丸山昇一の脚本により、現代日本が抱える矛盾と倫理を、鋭く、かつ情感豊かに描き出す。

舞台は今から数年後の日本。欧米に倣って安楽死法案が可決した。それでも反対の声が多いため、国は実験的に「安楽死特区」を設置することに。主人公のカップルは、回復の見込みがない難病を患い、余命半年と宣告されたラッパー・酒匂章太郎(毎熊)と、彼のパートナーでジャーナリストの藤岡歩(大西)。安楽死法に反対のふたりは、特区の実態を内部から告発することを目的に、国家戦略特区「安楽死特区」への入居を決意する。そこでふたりが見たのは、安楽死を決意した人間たちの愛と苦悩。そして医師たちとの対話を通じて、ふたりの心に微細な変化が訪れる。

章太郎役を務めるのは、「桐島です」(2025)の毎熊。パートナー・歩役には「夜明けまでバス停で」の大西。特区の実態を告発するために突き進む歩が、章太郎の心境の変化に直面する様は、観る者の心も激しく揺さぶる。

画像2(C)「安楽死特区」製作委員会

新たに発表されたキャストが演じるのは、末期がんに苦しむ夫と、夫と心がすれ違う妻に平田満筒井真理子。認知症と診断され、死なせて欲しいと願う元漫才師役に余貴美子が扮し、「安楽死特区」の特命医を加藤雅也板谷由夏下元史朗奥田瑛二が担う。また、歌謡漫才のコンビであり余貴美子の妹役で友近、章太郎の主治医・尾形(加藤雅也)の元妻役で鈴木砂羽が出演。また、シンガーソングライターのgb(ジービー)が、劇中で毎熊克哉とラップを披露する。

最期のときを迎える患者と、その選択を支える医師、そして愛する者――それぞれの視点が織りなす群像劇である本作は、章太郎と歩の関係を軸に、制度と人間、理想と現実の狭間で揺れ動く人々の姿を描き、見る者一人ひとりに、生と死の根源を見つめさせる静かで重い問いを投げかける。

安楽死特区」は、2026年1月23日から新宿ピカデリーほかにて公開。毎熊と大西のコメントは以下のとおり。


毎熊克哉(酒匂章太郎役)
章太郎という役を引き受けるのは正直とても怖かったです。フィクションの映画ではあるものの、実際に回復の見込みがない難病を抱えている方、闘病を支えているご家族の方々は世界中にたくさんいるから、生半可にはやれない。
役を考える前に、日本では認められていない"安楽死"という選択について深く考える必要がありました。だけど、自分がどの立場に立つかによって考えは180度変わってしまい、もう死なせてくれ…まだ生きててくれ…なかなか答えは出せない…。だからこの映画が必要なんだと思い、作品と役から逃げないことにしました。
丸山さんが書かれた脚本には心臓の鼓動のようなビートがあって、 そこに生(しょう)のリズムを刻み込むようなイメージで章太郎を演じました。年齢問わず誰にとっても無関係ではない可能性がある題材です。ぜひ、劇場でご覧ください。

大西礼芳(藤岡歩役)
藤岡歩を演じるにあたって、脚本が投げかける「安楽死」というテーマに、私自身も強い問いかけを受けました。歩は、安楽死特区の矛盾を明らかにしようとするジャーナリストとしての使命と、難病の恋人・章太郎を何としても生かしたいという個人的な想いとのあいだで揺れ続けます。彼が弱っていくほどに、私はむしろ不思議な強さを得ていく――そんな感覚を覚えました。
演じるうえでの支えとなったのは、事前に触れた「チベット死者の書」の教えです。絶望の中でもわずかな希望を見つけるための道しるべのように感じられ、章太郎役の毎熊さんの静かで優しいまなざしにも、その光が常に宿っていたように思います。この物語が、世代を超えて多くの方々に届くことを願っています。

【あらすじ】
もしも日本で「安楽死法案」が可決されたら――。国会で「安楽死法案」が可決され、国家戦略特区として「ヒトリシズカ」と名づけられた施設が誕生。安楽死を希望する者が入居し、ケアを受けられるこの施設は、倫理と政治の最前線で物議を醸す存在となっていた。
若年性パーキンソン病を患うラッパー・酒匂章太郎は、進行する病に苦しみながらも、ヒップホップに救いを見出し、言葉を紡ぎ続けていた。共に暮らすのは、チベットで出会ったジャーナリスト・藤岡歩。二人は、章太郎が余命半年を宣告された今も、安楽死に反対で、特区の実態を内部から告発することを目的に、「ヒトリシズカ」に入居する。
施設には、末期がんに苦しむ池田(平田満)とその妻の玉美(筒井真理子)、認知症を抱え、完全に呆けないうちに死なせて欲しいと願う元漫才師の真矢(余貴美子)など、それぞれに事情を抱えた入居者たちが暮らしていた。
章太郎の身体は急速に衰え、言葉さえままならなくなり、章太郎は歩に相談もなく、「安楽死を望みます」と考えを一変。歩は、池田の主治医の鳥居(奥田瑛二)の他、章太郎の主治医の尾形(加藤雅也)、三浦(板谷由夏)ら特命医それぞれの想いにも触れ、命と死に真摯に向き合うことを迫られる。

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