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【第30回釜山国際映画祭】「国宝」上映で吉沢亮&黒川想矢がサプライズ登壇、李相日監督が日本での大ヒットを分析

2025年9月22日 19:30

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釜山国際映画祭で上映!
釜山国際映画祭で上映!
©2025映画「国宝」製作委員会

大ヒット中の映画「国宝」が、第30回釜山国際映画祭ガラプレゼンテーション部門で9月21日上映され、吉沢亮黒川想矢李相日監督が渡韓し、多くの観客を前に作品を語った。

21日午後3時、2000人が集まった屋外会場で行われたオープントークでは、はじめに李監督が登壇し、韓国語で自己紹介。司会者から日本では、実写映画の歴代興行収入ランキングで2位を達成した記録について質問されると、「この映画はテレビドラマや漫画の原作から始まった映画ではなく、伝統文化を扱った映画ということで、今の日本の観客が多く観てくれて驚いています」と話し、続けて「歌舞伎は、どの国の人でもその美しさと伝統、歴史を感じることができる芸術だと思います。国や人種を問わず感動できる映画だと思っています」とコメント。そしてイベントの中盤、主演の吉沢亮黒川想矢の2人が会場にサプライズ登壇し、会場を沸かせた。

画像8©2025映画「国宝」製作委員会

吉沢は「1年半という長い期間、一つの役のために時間を費やすというのは貴重な経験でした。実際の歌舞伎役者の方々の足元にも及ばないので、稽古をすればするほど、どれほど素晴らしい方々かを実感しました。あの時は『やるしかない』という意地でやっていました。これまでの作品とは比べものにならないほど、覚悟が必要でした」と語り、さらに「李監督からは、難しくて不可能な注文ばかりされました。しかし、一方でその注文は『役者なら乗り越えられる』という絶対的な信頼だと思いました。監督の言葉の中にある愛をとても感じることができました」と撮影当時を振り返る。

画像9©2025映画「国宝」製作委員会

黒川は本編での演技について「演技が本当に面白くて仕方ないです。本作の中で『寝る時間が無駄だ』というセリフがあるのですが、その気持ちは分かる」としながらも「演技を楽しむためによく眠るように努力しています」と付け加えて会場を笑わせた。またこの日は李監督、吉沢が参加しての韓国メディアによる記者会見(Busan Cinema Center・BIFF HILL)、オープントークに引き続き、CGV Centum CityにあるIMAX館では約300人の観客を前に公式上映が行われ舞台挨拶が行われた。

画像5©2025映画「国宝」製作委員会

李監督は「なぜこれほどまでに日本でヒットしたのか?」の質問に、「歌舞伎は日本の観客にとっても皆さん当然知っているのだけれども、そこまで観ている人は多いわけではないので、新しいものを発見できる映画だったと思います。歌舞伎役者ではない俳優たちがまるで歌舞伎役者のように非常に長い時間をかけてトレーニングをし、歌舞伎役者の感情をキャラクターに溶け込ませたため、役者の方々の真剣さが観客の皆さんにも届いたのではないかと思います」と日本での社会現象を分析した。

最初に台本をもらった時の気持ち、役作りを問われた吉沢は「李監督の『悪人』『怒り』は大好きな作品で、いつか李監督と是非ご一緒したいなと思っており、目標でもありました。今回オファーをいただき非常に嬉しく思いました。その時にはまだ台本もできていない中で原作を読み、歌舞伎役者の役ということでハードルの高い役だと思いました。その時点ではまだ深く歌舞伎というものに関わったことがなかったので、どれだけ大変なものか想像がつかなかったです。李監督への“愛”だけで、よくわからないけど飛び込もうと思いました。1年半くらい歌舞伎のお稽古をしましたが、稽古を重ねれば重ねるほど歌舞伎役者さんの深み、小さい頃から何十年も舞台に立って積み重ねている歌舞伎役者さんたちと並ぶということは到底無理な話だと実感していく日々でした。その中でどうにかやるしかないという覚悟と意地でどうにか必死になり撮影をしました」と振り返った。

画像4©2025映画「国宝」製作委員会

黒川は少年・喜久雄の役や歌舞伎の稽古についての質問があり、「この役はオーディションだったので、オーディションの少し前に台本をいただきました。歌舞伎役者さんの幼少期を演じるのには自信がなく、でもこの役は絶対に僕がやりたいと思いました。歌舞伎の稽古は半年くらいでしたが、今までダンスなどもやったことがなかったので、日本舞踊は難しかったのですが、途中からお稽古が楽しくなり、演技に近い感覚ですごく楽しかったなと今思い出しました」と回想した。

画像6©2025映画「国宝」製作委員会

観客からの「歌舞伎を通して沢山の美しさを教えてくれた映画だと思うが、人間のどのような部分が美しいと思うか?」との質問には、「今回、女形を演じていて、自分の感情をコントロールできない瞬間や何か必死に求めて、恋焦がれている時の表情は、外から見ると美しく見えたりするのではと、この喜久雄を演じていて感じました。喜久雄が演じた(『曾根崎心中』の)お初もその恋のためだけに命を燃やしていく。こういった演目が多いということは、そういったものが見たいのだろうと思っています。まっすぐ向き合う瞬間というのは人を美しくするのかなと思います」(吉沢)、「今作で長崎弁と関西弁の2つの方言を使いましたが、長崎弁の音の響きがとても美しいなと思いました。例えば外国語でも何を言っているのかわからなくても、気持ちが伝わるような、そういう時はとても嬉しいし、美しいなと思います。今作は日本語ですが、韓国の方々に絶対届くだろうし、届いてほしいなと思っています」(黒川)。

画像7©2025映画「国宝」製作委員会

最後に李監督は、「11月から韓国で公開されます。どうぞお力を貸してください」と挨拶し、黒川は「今日ここでお話できたことはとても嬉しいです。また11月に公開された際には沢山の方々に観ていただければすごく嬉しいです」と述べ、吉沢は「昨日と今日と上映会、Q&Aをさせていただき、皆様がこの作品を前のめりに観てくださったことが伝わり、とても嬉しく思います」と釜山の観客へ感謝を述べた。

日本では、5都府県(東京・神奈川・愛知・大阪・沖縄)で10月3日から英語字幕版上映決定が発表された。

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