ただ鍵を開けただけなのに…鍵屋の青年の運命が一晩で激変 「ナイトコール」予告完成
2025年8月27日 17:00

ベルギーのアカデミー賞といわれる第14回マグリット賞で、最優秀作品賞を含む10冠に輝いたベルギーの新鋭、ミヒール・ブランシャールによる初の長編監督作品「ナイトコール」の予告編がお披露目。平穏な日常を望む鍵屋の青年・マディの人生が、ある晩にかかってきた電話を機に一変するさまが切り取られている。
日々の生計を立てるため、ブリュッセルで鍵屋として働くマディはある晩、クレールと名乗る若い女性から部屋の鍵を開けてほしいと依頼され、ともにアパートへ向かう。難なくドアを開錠し、部屋で支払いを待つマディに、現金を下ろしに行ったクレールから「部屋を出て」と電話がある。そこへ現れた男に、突然襲われるマディ。その部屋の住人も、持ち去ったバッグもクレールのものではなく、目的のためなら手段を選ばないマフィアのヤニックのものだったのだ。
マディは逃走を図るが、ヤニックに捕まり、自身の無実を証明するために取引をする羽目に。マディに与えられた時間は朝までの数時間、それまでにクレールとバッグを見つけなければならない。捜索するブリュッセルの夜の街ではちょうど、“ブラック・ライブズ・マター”(BLM)のデモが激化しており、警察と市民の衝突が至るところで起きていた。混乱のなか、街は静かに、だが確実に、彼を“犯罪者”に仕立てていく。
予告編は、事件に巻き込まれたマディがマフィアに脅され、協力するところから始まる。「朝までに女とカネが見つからなければ、死ぬか刑務所行きだぞ」と優しい口調ながら、淡々とマディを追い詰めるヤニックの恐ろしさが印象的だ。BLMのデモで盛り上がる夜のブリュッセルの街中を逃走するマディの姿を、スタイリッシュかつ、まさにフィルムノアールの雰囲気たっぷりに活写。映像は、「決しては開けてはいけない“鍵”もある」というコピーで締めくくられている。
不運にも事件に巻き込まれるマディを演じるのは、短編映画「Soldat noir(原題)」でアンティル諸島出身の若者・ヒューズを演じ、注目を浴びたジョナサン・フェルトレ。本作で、追いつめられながらも抵抗する青年を圧巻の演技力で表現し、マグリット賞最優秀男優賞にノミネートされた。マディを呼び出した謎めいた依頼人クレール役に、「Anissa 2002(原題)」で、バンクーバー国際映画祭の最優秀演技賞を受賞したナターシャ・クリエフを配した。
ジョナ・ブロケ(「死霊館」シリーズ)が事件の“裏”に関わる重要人物役で、マグリット賞助演男優賞を受賞し、フランスを代表する俳優、ロマン・デュリス(「動物界」)が街を取り仕切る冷酷なギャング・ヤニック役を務める。
「ナイトコール」は、10月17日に東京・新宿武蔵野館ほか全国公開。
(C)2024 - DAYLIGHT INVEST – FORMOSA PRODUCTIONS – QUAD FAM – GAUMONT – FRANCE 3 CINEMA - A PRIVATE VIEW – RTL BELGIUM – VOO
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