湯浅典子監督「カオルの葬式」がキネカ大森で凱旋上映&トークイベント決定
2025年8月20日 14:00

これまでに数々のドラマの演出やプロデュースを手がけてきた湯浅典子監督の映画「カオルの葬式」が、イタリアで開催される第28回「Religion Today Film Festival 2025」のコンペティション部門に正式選出され、9月5日からキネカ大森で東京凱旋上映される。
作品は、ひとりの女性の死をきっかけに、彼女の葬儀のために集まった人々の感情が露わになっていく様を描き、死を通して生を見つめ直す、令和の不謹慎エンターテインメント。舞台は岡山県北部にある宝樹寺や瀬戸内の風景まで広がり、微かに残る古来の葬儀文化と、現代に生きる人々の姿が色鮮やかに描き出される渾身の意欲作だ。

本作の企画は、湯浅監督の友⼈であるドラマ・プロデューサーの死をきっかけに始まったものだという。「彼⼥の死を通して、悲しみとともに残された私たちはいったいどうやって⽣きていけばいいのだろうと考えるようになり、そのうち『死』そのものときちんと向き合ってみたいと思い、それが今回の企画の発端となりました」と述べている。
湯浅監督は、国内外の映画祭でも評価を受けてきたことから、国内のみならず、スペインやシンガポールから新進気鋭のスタッフ・クルー、そして総勢1000人を超えるオーディションで選ばれたキャスト陣が集結した。主演は関幸治、一木香乃、新津ちせ。共演は原田大二郎、黒沢あすか、足立智充、田中モエ、滝沢めぐみ、川島潤哉、蔵本康文、木村知貴、大岩主弥、錫木うりら実力ある個性派が揃った。湯浅監督と共同脚本を手掛けたのは西貴人。
(C)PKFP PARTNERS2024年11月から新宿武蔵野館での公開を皮切りに、全国各地でインディペンデント映画としては異例のロングランを記録。岡山、横浜、沖縄など各地での上映も盛況となった。日本、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、中東など世界各地の映画祭でも上映され、高い評価を獲得。第19回大阪アジアン映画祭にてJAPAN CUTS Award、バングラデシュ・ダッカ国際映画祭ではアジアフィルムコンペティションに正式選出されて最優秀脚本賞、今年6月には第26回ロンドン・レインボー映画祭にて、新津ちせが最優秀主演女優賞を受賞するなど、世界8カ国で11冠を獲得した。現在、北米(アメリカ・カナダ)での配給が進行しているほか、ヨーロッパ・東南アジアの複数の配給会社とも交渉が進んでいる。
なおキネカ大森(https://ttcg.jp/cineka_omori/topics/)では、9月6日に伝説のトークイベント「しゃべれ場」が復活し、監督、キャストが登壇して、観客と共に本作の軌跡を語り尽くす。製作中断の危機、フルキャストオーディションの真実、海外での予想外の反響など、作品の核心から国内9ヶ月ロングランの旅の意味まで、創り手と観客が本音で語り合う。イベント終了後には、パンフレットへのサイン会を予定している。
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