二宮和也主演「8番出口」第50回トロント映画祭&第58回シッチェス・カタロニア映画祭出品決定、「NEON」の北米配給も
2025年8月6日 13:00

川村元気監督が二宮和也を主演に迎えて大ヒットゲームを実写映画化した「8番出口」が、第50回トロント国際映画祭(現地時間9月4日~)、第58回シッチェス・カタロニア国際映画祭(現地時間10月9日~)へ出品される。さらに、「パラサイト 半地下の家族」や「ANORA アノーラ」など多くのアカデミー賞受賞作品を手掛け、近年勢いを持つ映画製作・配給会社「NEON」の北米配給も決定した。
本作は、2023年にインディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATE氏がたった1人で制作し、全世界累計170万ダウンロードを突破した大ヒットゲーム「8番出口」を実写映画化したもの。地下鉄の駅を舞台に、無限にループする地下通路に閉じ込められたプレイヤーが様々な“異変”に恐怖しながら「8番出口」を目指す姿を描く。二宮のほか、小松菜奈、河内大和が出演する。
本作は、今年のカンヌ国際映画祭の「ミッドナイト・スクリーニング」部門に正式招待され、上映後には満員の2300人から大歓声のスタンディングオベーションが送られた。トロント国際映画祭は、カナダ最大の都市・トロントで1976年より開催し、“オスカーの前哨戦”として世界中から注目を集める。本作は、ストーリー性や芸術性に優れた長編映画を対象に、他の国際映画祭で高い評価を受けた作品や、才能溢れる監督の注目作品などを紹介するセンターピース部門に出品される。

シッチェス・カタロニア国際映画祭は、世界三大ファンタスティック映画祭の最高峰であり、ホラー、ファンタジー、SF、アニメーションなどのジャンル映画に特化した映画祭。日本作品では過去に「リング」「座頭市」がグランプリを受賞、「君の名は。」がアニメーション部門の最優秀長編作品賞を受賞するなど、日本作品の注目度が高く、「8番出口」はコンペティション部門に出品される。
「8番出口」は、8月29日公開。
「8番出口」は唯一無二の視覚体験を提供してくれる作品です。意図的に繰り返されるゲームプレイに基づいて、これまでで最も優れたビデオゲームの映画化と言っても過言でもないでしょう。
本作はその繰り返しを、驚くべき創作性で昇華させています。主人公は閉鎖的で非現実性に満ちた地下鉄の通路をループしながら巡ることにより、疎外感と孤立を表現していきます。
川村元気監督は原作に忠実でありながらも、そこに斬新な創造性と大胆さを吹き込みました。これは本当に驚異的です。私が『8番出口』を観た瞬間に、もう一度観たくなり、この体験をできるだけ多くの人に共有したいと思いました。
この反復的なデザインを生かすことで、本作は単調さを心理的な冒険へと変貌させます。欲望と不安が次第に真実の断片へと収束していく、無意識への降下の物語です。
鋭い政治的、社会的な視点を持ちながら、本作は現代社会の無関心や、スマホ画面に麻痺して環境から切り離された世界で自らの責任に立ち向かう勇気を映し出しております。これはまさに、精神の冒険です。
本作は、新たな物語の道を開拓している映画です。ゲームからの影響を取り入れつつも、映画的な構成と独自のビジュアルアプローチに到達しています。
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