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名優マイケル・ダグラス、60年のキャリアに事実上の終止符

2025年7月7日 12:30

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マイケル・ダグラス
マイケル・ダグラス
Photo by Amy Sussman/WireImage/Getty Images

ウォール街」「氷の微笑」などの代表作で知られるアカデミー賞俳優のマイケル・ダグラスが、約60年間の俳優キャリアに事実上の終止符を打つと表明したと、米USA Todayが報じている。チェコで開催されたカルロビ・バリ国際映画祭の記者会見で明かしたもので、完全引退ではないものの「特別な作品以外は復帰しない」との意向を示した。

ダグラスは会見で「私は意図的に数年間仕事をしていない。やめなければならないと気づいたからだ」と語った。さらに「約60年間、かなりハードに働いてきたが、セットで倒れて死ぬような人間にはなりたくなかった」と理由を説明。「復帰する本当の意図はない。完全に引退したわけではないので、特別なものがあれば戻るが、そうでなければ、かなり満足している」と述べた。また現在については「妻の仕事を見ているのが好きだ」と妻のキャサリン・ゼタ=ジョーンズとの時間を大切にしていることを明かした。

ダグラスは1944年生まれで、名優カーク・ダグラスの息子として知られる。1975年にプロデューサーとして手がけた「カッコーの巣の上で」でアカデミー賞作品賞を受賞し、1987年の「ウォール街」では冷酷な金融業界の帝王ゴードン・ゲッコー役でアカデミー賞主演男優賞に輝いている。

日本でも「氷の微笑」(92)、「危険な情事」(87)、「フォーリング・ダウン」(93)、「ゲーム」(97)などのサスペンススリラー作品で高い人気を誇った。その後も、「ローズ家の戦争」(89)、「トラフィック」(2000)、「恋するリベラーチェ」(13)など幅広いジャンルで演技力を発揮してきた。

最近の活動では、15年からマーベル・シネマティック・ユニバースの「アントマン」シリーズでハンク・ピム博士役を演じ、最新作「アントマン&ワスプ クアントゥマニア」(23)が映画での最後の出演作となった。テレビでは今年、Apple TV+の歴史ドラマ「フランクリン」でベンジャミン・フランクリン役を演じている。今後公開予定の作品として、息子のキャメロン・ダグラスとの共演作「Looking Through Water」が控えているが、配給が決まっていない状況だという。

ダグラスは過去にステージ4の舌がんと闘病した経験があり、記者会見でも「ステージ4のがんは休暇ではないが、選択肢はあまりなかった」と振り返った。化学療法と放射線治療で克服したが、「手術を受けていれば話すことができなくなり、アゴの一部を除去することになっていただろう。それは俳優として限界があった」と当時を語った。現在は家族との時間を重視し、00年に結婚したゼタ=ジョーンズとの「良い結婚生活を維持する精神で、喜んで妻の側に回っている」と心境を明かしている。

今回の発言は、チェコのカルロビ・バリ国際映画祭で、ダグラスがプロデューサーを務めた「カッコーの巣の上で」の50周年記念上映に参加した際のもの。80歳を迎えたダグラスの事実上の引退表明は、ハリウッドにとって一つの時代の終わりを告げるものとなりそうだ。

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