「インクレディブル3」でブラッド・バード監督は脚本に専念
2025年6月15日 16:30

ピクサー・アニメーション・スタジオが、人気アニメーション映画「インクレディブル・ファミリー」シリーズの3作目となる「インクレディブル3(原題)」の監督に、ピーター・ソーンが就任することを発表した。シリーズの生みの親であるブラッド・バードは監督から退き、脚本執筆とプロデュースに専念する。
バードが監督を続投しない背景には、スカイダンス・アニメーション製作の新作「Ray Gunn(原題)」のスケジュールがある。2026年にNetflixで配信予定の同作は、バード監督が約30年間構想を温めてきたプロジェクトだ。未来世界を舞台に、人間とエイリアンが共存する社会で活動する最後の人間探偵レイモンド・ガンの物語を描く。製作費1億5000万ドルを超える大作で、現在バード監督はこの作品に集中している。
新たに監督を務めるソーンは、ピクサーのベテラン映像作家として知られる。2023年公開の「マイ・エレメント」で監督を務め、アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネートを果たした。また、15年の「アーロと少年」も手がけている。ソーンはバード監督との関係も深く、これまでバード監督が手がけたすべてのアニメーション作品に参加。「レミーのおいしいレストラン」「カールじいさんの空飛ぶ家」「バズ・ライトイヤー」では声優としても活動している。
「私はピーターを長年指導してきましたが、彼は『インクレディブル』の世界を引き継ぐのに最適な人物です」とバード監督はコメントしている。ピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるピート・ドクター監督とバード監督自身が、ソーンを後継者として選出した。
「インクレディブル・ファミリー」シリーズは、政府の命令により超能力を隠して平凡な郊外生活を送る夫婦ボブ(クレイグ・T・ネルソン)とヘレン(ホリー・ハンター)、そして3人の子どもたちの活躍を描く。04年に公開された第1作はアカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞し、18年の続編「インクレディブル・ファミリー」は世界累計興収12億4000万ドルの大ヒットを記録。シリーズ累計の世界興収は18億ドルに達している。
第3作の製作陣には、アカデミー賞受賞作「ソウルフル・ワールド」のプロデューサーを務めたダナ・マーレイが参加する。バード監督は現在脚本の執筆を進めており、引き続きプロデューサーとしてプロジェクトに関わる予定だ。
「インクレディブル3(原題)」は、ディズニーが24年8月のD23エキスポで正式発表していた。当初はバード監督が「開発中」と発表したが、具体的な関与の形は明かされていなかった。公開時期については現在も未定となっている。

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