細田守監督が“復讐”と“狂気”を描く「果てしなきスカーレット」11月21日公開 衝撃のストーリー&ビジュアル&特報披露
2025年4月29日 08:00

細田守監督の最新作「果てしなきスカーレット」の日本公開が11月21日に決定し、12月12日よりアメリカで劇場公開されることがわかった。あわせて、ストーリーの詳細やティザービジュアル、特報映像(https://youtu.be/XETw4Yy79nY)が披露された。
「時をかける少女(2006)」、「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」「未来のミライ」「竜とそばかすの姫」といった話題作を手掛け、日本のみならず世界中の観客を魅了し続けてきたアニメーション映画監督・細田守。昨年12月23日に行われた「果てしなきスカーレット」製作発表会見では、主人公の王女・スカーレットが描かれたスーパーティザービジュアルを発表し、「『竜とそばかすの姫』での“U”の世界で手ごたえを感じ、本作ではまったく新しいルックでアニメーションの可能性を広げたいと思った」と語っていた。
会見では明かされなかった本作のストーリーラインが判明。今作の主人公・スカーレットは、とある国の国王である父を殺された王女。しかし、その復讐に失敗したスカーレットが目を覚ますとそこは“死者の国”だった。狂気にあふれたこの“死者の国”では、宿敵に復讐を果たし、“見果てぬ場所”にたどりつかなければ“虚無”となり存在が消えてしまうと言う。スカーレットは“虚無”とならずに、宿敵に復讐を果たすことができるのか。果てしなき復讐への旅路が始まる──というストーリー展開となっている。
細田監督は「この作品を考え出したのは2022年3月頃です。2021年にコロナ禍があり、世界はコロナというウイルスに対し一致団結していたように思っていました。ところが2022年、それが終わりかけたタイミングに世界のあちこちで戦争が起こり、世の中がカチッと悪い方向に変わった感覚がありました。平和ではない世の中をどうやって生きていくべきなのか、ということの答えを、世界中の人が求めている。今作品を作るなら、そういうみんなの切実な気持ちに対し、向き合って映画を作るべきじゃないか、というところから『果てしなきスカーレット』という作品を発想したんです」と、本作を製作するきっかけについてコメント。そして、テーマを「復讐」とした理由を明かす。
細田監督「世界で起こっている出来事を見ると、深い遺恨や復讐心が次々と生まれてしまう状況だと感じています。『復讐』すれば『報復』がある。どこかでそのループから抜け出さないといけないけれど、簡単に抜け出せるような甘いものではない。映画の中で『復讐』せざるを得ない状況に主人公が追い詰められたら、どのような行動をとるべきなのか? 課題を突き付けられた気がしました。それで“復讐の物語”を作ろうと思ったんです」
ティザービジュアルは衝撃的な仕上がりだ。本作の主人公である王女・スカーレットの純白のドレスが血に染まりながらも、手には鋭い剣を持ち、たくさんの死体の上から鋭い表情でこちらを見据えている。「生きるべきか。」というキャッチコピーは、スカーレットの心の内の葛藤なのか、それとも、わたしたち観客への問いかけなのか――スタジオ地図・細田作品を象徴する、主人公と“青空”や“入道雲”が描かれた、見る人の心を明るくするビジュアルからは一変したビジュアルだ。
特報では、宿敵への復讐を果たしに旅に出る王女・スカーレットと砂漠に覆われた“死者の国”と呼ばれる世界のカットが多数公開。砂漠の中にそびえ立つ荘厳な城や密集するたくさんの人々、火山、雷など繊細なタッチで描かれた“死者の国”の様子や、竜の存在も明らかとなり、わずか30秒ながらも1カット1カット見逃すことができない。
また、そんな世界を生き抜くべく、剣を抜きながら険しい表情で迫るスカーレットも登場。大勢の兵士相手にひとり戦うシーンや顔中砂まみれになっている姿など、鬼気迫る表情も映し出される。一方、汚れ一つない純白のドレスを身にまとったスカーレットも現れ、どんな展開が待っているのか、本編への期待が高まるシーンが満載。
さらに本映像にて、スカーレットの声が初披露となっている。「ここは…?」とスカーレットが、目線の先にいる人影に問いかける様子を活写。問いかけた相手は誰なのか、どのように物語に関わってくるのか――。そして、スカーレット役はいったい誰なのか……気になるポイントが満載の映像となっている。
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