二宮和也、役者人生初・名前のない主人公役 「8番出口」で川村元気監督とタッグ「とにかくご一緒したいと思っていた」
2025年3月28日 05:00

“異変”探し無限ループゲームを映画化した「8番出口」に二宮和也が出演し、8番出口を求めて“迷う男”を演じていることがわかった。二宮は役者人生初となる名前のない主人公を熱演し、監督は「告白」「悪人」「君の名は。」の企画・プロデュースで知られる川村元気。川村監督が長編のメガホンをとるのは、自身の小説を映画化した「百花」以来、2度目となる。
2023年にインディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATE氏がたったひとりで制作し、全世界累計150万ダウンロードを突破、瞬く間に社会現象となった「8番出口」。よくある地下鉄の駅を舞台に、無限にループする地下通路に閉じ込められたプレイヤーが様々な“異変”に恐怖しながら「8番出口」を目指す。

昨年12月、スーツ姿の“歩く男”(河内大和)の映像が公開され、大きな話題になった。二宮と河内は、TBS日曜劇場「VIVANT」(23)以来、2度目の共演となり、“迷う男”と“歩く男”は、永遠に繰り返す無限回廊の中でどのように物語に関わっていくのか。
すでにベルリン映画祭併設のフィルムマーケットで海外セールスが開始されており、日本での公開はおろか詳細の情報解禁前の状況にして、15以上の国と地域での上映が決定している。

キャスト発表にあわせて、“8”が目を引くポスタービジュアル、“異変”たっぷりの特報映像(https://youtu.be/9ZXrVPPOlX4)が披露された。
「8番出口」は8月29日公開。二宮、川村監督のコメントは以下の通り。
とにかく川村【監督】とご一緒したいと思っていたので、お声を掛けていただいたのが嬉しくて参加出来てよかったなと思いました。この作品は中々言語化が難しいのですが、我々のこだわりの一秒一秒を早く皆様に観ていただきたいと思っております。
では、異変にお気をつけて、、皆様が映画館から出られる事を祈っております。
超日本的に整理された地下通路における、混乱と恐怖の無限ループ。
『8番出口』に出会った時、これは日本発の世界で勝負できる「発明」だと興奮しました。でも、いったいどんな映画になるのか? 今まで映画を四十本以上作ってきて、これほどまでにどんな映画になるのかわからない作品はなかった。けれども、それこそが映画館で体験したいエンタテインメントだとも思いましたし、自分が監督としてチャレンジするのならばそういう作品でありたいと思いました。
二宮和也さんは、まるで意思を持ったかのように異変を見せながら無限にループする地下通路に迷い込んだ主人公です。彼の役には名前がありません。恐ろしいことや不思議なことが日々起こる「現代」において、困難な「現実」をサバイブしていく「人間」を演じてもらいました。
二宮さんは、セリフやアクションで発散する芝居も素晴らしいのですが、それ以上に「惹きつける」芝居が抜群だと思っています。ただ歩いている、ただなにかを見ている。それだけでも観客が前のめりで観てしまう、視線を惹きつける力がある俳優。それは『硫黄島からの手紙』でクリント・イーストウッド監督が発見した彼の最大の魅力だと思っていて、それを『8番出口』では存分に活かしたいと思いました。脚本の段階から撮影の現場まで、彼の豊富なアイデアに、その多彩な演技に、大いに助けてもらいました。
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