名優ジーン・ハックマンさん死去 妻の遺体とともに発見される
2025年3月3日 21:00

「フレンチ・コネクション」「許されざるもの」などの出演で知られ、2度アカデミー賞を受賞した名優ジーン・ハックマンさんが2月27日(現地時間)、米ニューメキシコ州サンタフェの自宅で死亡しているのが発見された。享年95。当初、事件性はないと報じられていたが、遺体の状況を含め不審な点が多く、現在は捜査が進められている。
ハックマンさんのほか、妻のベッツィ・アラカワさん(65歳)、飼い犬の1匹も死亡した状態で発見された。2人の遺体に外傷の痕跡は見られないが、腐敗が進行しており、死後数日から数週間が経過していたと推定されている。アラカワさんの近くに処方薬のボトルが開いた状態で見つかり、薬が散乱していたと米バラエティなどが報じられている。
サンタフェ郡のアダム・メンドーサ保安官は記者会見で、両名の遺体から一酸化炭素中毒の痕跡は検出されなかったと発表。また、地元消防署とガス会社による調査の結果、明らかなガス漏れの兆候は見られなかったという。ハックマンさんのペースメーカーの最後の記録が2月17日であることから、死亡日はその日であると推定。具体的な死因や死亡した順番について、現在も調査が進められている。
ハックマンさんの娘レスリー・アン・ハックマンは、デイリー・メールの取材に対し、ハックマンさんが死去する数カ月前まで大きな手術を受けていなかったことを明かし、「2人は素晴らしい結婚生活を送っていました。母は父の健康を常に気遣い、細やかな配慮をしていました。そのことにとても感謝しています。彼女の死を本当に悲しく思います」と語った。
ハックマンさんは舞台やテレビでの下積みを経て、1967年の「俺たちに明日はない」で映画デビュー。「フレンチ・コネクション」でアカデミー主演男優賞を受賞し、その後も、「ポセイドン・アドベンチャー」「カンバセーション…盗聴…」「ミシシッピー・バーニング」で印象に残る演技を披露。1992年の「許されざる者」でアカデミー助演男優賞を受賞した後も、「クリムゾン・タイド」「ゲット・ショーティ」「エネミー・オブ・アメリカ」「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」と幅広いジャンルの映画で活躍。2004年の「Welcome to Mooseport(原題)」を最後に、俳優業を引退した。
1990年には心臓疾患で血管形成術を受けるも、俳優としての活動を続け、サンタフェに居を構えた。91年にクラシックピアニストのアラカワさんと再婚。作家としても活動し、海洋考古学者ダニエル・レニハンと共著で3冊の小説を執筆したほか、俳優引退後の2011年には単独で西部劇小説「Payback at Morning Peak」を発表した。
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