フレンチ・コネクション
劇場公開日 1972年2月26日
解説
ニューヨーク、麻薬密売ルートを探るポパイことドイルと相棒のラソー両刑事は、マルセイユからやってきたシャルニエの尾行を開始。強引な捜査を行なうドイルは逆に命を狙われることになり……。ニューヨーク市警の刑事ふたりが繰り広げる決死の捜査を描いたサスペンス・アクション。高架線下のカーチェイスは映画史に残る名場面となった。
1971年製作/104分/G/アメリカ
原題:The French Connection
配給:20世紀フォックス映画
スタッフ・キャスト
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2022年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD
ー 警察VS麻薬組織の攻防を描いた映画は、数多あれど今作程、鑑賞後に苦い思いを抱く作品は、ナカナカない・・。-
■フランス・マルセイユとアメリカを結ぶ麻薬密輸ルート“フレンチ・コネクション”を壊滅させるべく、ニューヨーク市警の敏腕だが、荒っぽい刑事・ポパイこと、ドイル刑事(ジーン・ハックマン)と相棒のラソー刑事(ロイ・シャイダー)が、国際麻薬シンジケートの黒幕アランを追い詰める姿を描く。
◆感想
・多くの映画評にあるように、アランが放った刺客スナイパーニコリが乗る地下鉄を、ロイ・シャイダー演じるラソー刑事が、一般市民から強引に借りた車で猛スピードで高架下を突っ走るシーンの握力は凄い。
- だが、後年ウィリアム・フリードキン監督はこのシーンについて、反省の弁を述べている。スタッフを危険な目に合わせてしまったと・・。
今から50年以上前のアクション映画は命懸けで撮影されたのだろうか・・。-
<普通のサスペンス・アクション映画であれば、最後は”良かった、良かった”で終わるのが殆どだろうが、今作はそうではない。
多数の一般市民の命を犠牲にした結果が、エンドロールで流れる大物たちの微罪、もしくは無罪という結果。
これが、当時は斬新だと思われたのであろうか・・。>
狡猾で不安定で終始ねっとりとした感じのする撮り方が特徴的だなあと思っていたら『恐怖の報酬』のフリードキン監督だった。どんなジャンルを撮っても大体ホラーチックなトーンになってしまうあたりさすがだ。良くも悪くも。
とにかく主人公のポパイが全く好きになれない。粗暴だし人の話を聞かないし正義感とエゴを混同している。警察の嫌なところだけを掬い取って凝縮した怨霊という感じがした。つまり物理的恐怖としてのマフィアvs観念的恐怖としての警察の泥試合。そしてそれらを中立の立場から淡々と追うカメラ。これもまた立派なホラー映画なんじゃないかとさえ思う。
ポパイのおぞましい人物造形がフリードキンの意図の範疇内というのはわかるが、とはいえ同情できる人間がほとんど出てこない状態で物語を追わなければいけないというのはなかなかツラい。先述の通りポパイは警察という概念の象徴だし、シャルニエを除くほとんどのマフィアたちにはそもそも内面らしきものがろくに描かれていないし…
だからどれだけ派手で危険なアクションシーンがあっても、そもそも登場人物への思い入れがないので「こいつら一体どうなってしまうんだ…!?」的な興奮がいまいち起こらなかった。
ポパイら警察の実質的敗北が字幕によって淡々と暴かれるラストシーンはけっこう好きだ。物語としては不条理なんだけども、我々の気持ちとしてはむしろスッと落ち着くというか。誤認殺人とかしてたんだし、そりゃまあそうなるよな、と。序盤の恋人とのやり取りや中盤の駅での追走劇など、作中で唯一人間的な内面を覗かせていたシャルニエだけが逃走に成功したというのも納得がいった。
2021年12月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
先日見た香港映画のカーチェイスの方が、やっぱり凄い。こちらは全部実写だから、当たり前かもしれないが、その分カットを入れている。でも、やっぱり、凄いカーチェイスだと思った。火薬を使った演出が少ない。それが、臨場感を与えているのだと思った。でも、ハックマンが太り過ぎている。かっこよさはダディーハリーにかなわない。
DVDの選択画面がオシャレだった思い出😎
BGMが素敵でした。
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