ポン・ジュノ監督、初タッグのロバート・パティンソンは“完璧” 「ミッキー17」に込めた“問い”も明かす「なぜ世界は向上しない?」
2025年2月26日 12:00

「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督と「TENET テネット」のロバート・パティンソンが初タッグを組んだ映画「ミッキー17」は、ロンドンでのワールドプレミア、ベルリン国際映画祭で一足早く披露されると高評価のレビューが続出した。
「人生で最も先の読めなかった映画のひとつ」「現代に深く響く、ポン・ジュノ最高傑作のひとつ」「ポン・ジュノ監督の天才性を刺激的に証明」「まさにこの混沌とした瞬間に必要としていた映画」「この時代にぴったりで、魅力的」「最高。説得力もあり、美しい。ロバート・パティンソンが何役もこなすのも一興」などなど、まさに“絶賛の嵐”だ。
新たに描かれる“ポン・ジュノ監督ワールド”――その期待値を高めてくれる“ポン・ジュノ監督×ロバート・パティンソン”のスペシャルインタビューが到着した。

まずポン監督が明かしたのは、「ミッキー17」プロジェクトの始まりだ。
ハードワーカーの代表として“共感”を生むミッキーのキャラクターを作り上げていったポン監督。そして、前作「パラサイト 半地下の家族」の“力を持たない半地下の住人たち”にも重ねるように、ミッキーのキャラクターを膨らませていった。

主演俳優の決定に迷いはなかった。パティンソンの俳優としての表現力を信じていたからだ。
パティンソンは「僕はポン・ジュノ監督の作品の大ファンでした」と告白。「『殺人の追憶』を見たのは随分前ですが、あの映画はずっと心に残ってきました。あの映画の役者たちの演技はすばらしかったです。優れた演技が出てくる映画を見ると、その監督と仕事をしたいと、僕はいつも思うのです。その人と仕事をしたら、僕にもそのレベルの演技ができるのではないかと思うから」と“作品力が良い演技を導くはずだ”と微笑む。
フィジカルでコメディ的な演技経験がないというパティンソン。「ミッキー17」脚本を渡されると「こんなものはこれまで読んだことがない」「これはすばらしいプロジェクトになるとすごく興奮しました」と出演を快諾した経緯を明かしている。

最後にポン・ジュノ監督は「ロブはこの映画で二役を演じなければなりません。ミッキー17と18がぶつかり合うシーンもあります。性格の違うふたりが、同じシーンの中に存在するのです。そんなキャラクターを演じるのに、ロブは完璧な俳優だと思いました。だから私は彼にオファーをかけたのです」と語り、インタビューを締めくくった。
「ミッキー17」は、3月28日に全国公開。
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