第3回新潟国際アニメーション映画祭、長井龍雪「空の青さを知る人よ」、佐渡舞台「アイの歌声を聴かせて」など上映 技術的貢献に贈る蕗谷虹児賞&大川博賞も発表
2025年2月7日 18:00

3月15日から新潟市で開催される、第3回新潟国際アニメーション映画祭で、アニメーションのトレンドを国内外の傑作で紹介する「世界の潮流」部門のラインナップ、技術的貢献に対するアワード蕗谷虹児賞、大川博賞が発表された。
今年の「世界の潮流」部門は、「アジアの風」「戦争と平和」「ロトスコープの現在」と地域とのつながりにフォーカスする「新潟とアニメーション」の4つのテーマの作品が選ばれた。
著名なマンガ家やアニメクリエイターを輩出し、数多くの作品の舞台としても登場する新潟。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」「空の青さを知る人よ」の脚本・岡田麿里、キャラデザ・総作画監督・田中将賀とのタッグによる<秩父3部作>で知られ、2024年永瀬廉・坂東龍汰・前田拳太郎が声優参加でも話題となった「ふれる。」の長井龍雪監督も新潟県出身で、長井監督リコメンドによる「空の青さを知る人よ」の上映とともに、ゲスト登壇が決定した。

また、新潟県の佐渡を舞台とし、“聖地巡礼”のファンが絶えない大ヒット作「アイの歌声を聴かせて」上映も決定。吉浦康裕監督と音響監督の岩浪美和氏が舞台あ挨拶を行う。そして新潟発のアニメ「REKKA」のプロジェクト経過報告や「銀河英雄伝説 Die Neue These」上映とトークなど、新潟とアニメのつながりをより盛り上げるイベントが予定されている。

技術的貢献に対するアワード蕗谷虹児賞、大川博賞では、革新的なスタジオに授与する大川博賞に、長い歴史を持ち「窓ぎわのトットちゃん」「化け猫あんずちゃん」「とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー」など挑戦的な企画を次々に打ちだすシンエイ動画。蕗谷虹児賞は「ルックバック」で手描き作画の魅力で観客を圧倒した押山清高氏と井上俊之氏のアニメーターとしての技術、またアニメーション映画に不可欠な音の分野で活躍する木村絵理子氏の音響監督としての仕事、「僕のヒーローアカデミア」「ハイキュー!」シリーズなどを手掛けてきた林ゆうき氏の音楽(作曲)の仕事を顕彰する。

(Ramayana: The Legend of Prince Rama /日本・インド/1993年/135分)
古代インド、コーサラ国の王城アヨーディアでは、3人の王妃に4人の王子がそれぞれ立派に成長した。 宮廷内の陰謀により14年間宮殿を追放された王子ラーマは、絶世の美女シータ妃をともなって森に隠棲していた。 そんな折、森の悪魔を退治したラーマは魔王ラヴァナの怒りをかい、妻シータを犯されてしまう。猿軍の協力を得てシータの救出に向かうラーマ。 しかし強力なラヴァナ軍と戦闘中に弟ラクシュマナは瞬死の重傷を負う。 このとき猿軍の将ハヌマ-ンが天翔けてヒマラヤに飛び、傷を癒す薬草の生えた山をそのまま担いで運び、弟ラクシュマナの命を救う。 ロイターラーマ軍は「天の武器」を使ってテラヴァナ軍を倒し、アヨーディアに凱旋する。

(The Umbrella Fairy /中国/2024年/95分)
万物には精霊が宿る、人間には姿は見えずとも、精霊は主人を守る。遥か昔、一つの宝石で作られた二つの宝物「青唐傘」と「黒玉剣」がある。のちに百年の戦乱を経て、滅亡し国の最後の王女が使う「青唐傘」と大将軍が使う「黒玉剣」は宮殿の蔵に預けたが、「黒玉剣」に宿る精霊の「ワングイ(忘帰)」は大将軍の仇を討つため、剣とともに宮殿から逃げ出した。天下は再び殺戮が起こらないよう、「青唐傘」に宿る精霊の「チンダイ(青黛)」と宮廷宝物の修復職人のモーヤン(墨陽)は、ワングイを連れ戻すよう冒険の旅に出る…。

(I Am What I Am /中国/2021年/104分)
貧しい少年チュンは、ある日同じ名前の少女チュンから、獅子頭を譲り受けた。チュンはお調子者のマオと食いしん坊のワン公を誘い、獅子舞バトル大会出場を決意。元獅子舞選手チアンに弟子入りし、三人は猛特訓を続けるが大会目前でチュンの父が大けがをしてしまう。家族のため、大都市に出稼ぎに行くチュン。仲間との夢をも諦めそうになったチュンの前に、再びあの少女が現れた――。

(In This Corner (and Other Corners) of the World/日本/2019年/168分)
昭和19年。絵を描くのが好きな18歳のすずが、広島・呉に嫁いでくる。夫・周作やその家族に囲まれ、見知らぬ土地で暮らし始めるすずに、次第に戦争が迫ってくる。それでも、食べ物や物資が少なくなるなか、工夫を重ね日々を過ごしていた。ある日、迷い込んだ遊郭で、すずは同世代の女性リンと出会う。いつしか互いを大切な存在に思うようになるふたり。だが、ふとしたことをきっかけに、すずは夫・周作とリンの過去に触れてしまう。大切だから、秘める想い。そして、昭和20年の夏がやってくるーー。

(Saleem/ヨルダン/2023年/90分)
父の死という重い過去を持つ少年サリームは、家族と共に故郷を離れ新しい街に引っ越してくる。ある日、彼は偶然宝の地図を見つけ、仲間と共に人生を変えるような冒険の旅に出ることになる。旅のなかでサリームは自分が思ってもみなかった宝を見つけることになる。中東の豊かな文化を背景に、希望や友情といった普遍的なテーマを描いた感動作品。


石ノ森学園中学校へ転校してきた有栖川徹子は「ユダが、四人のユダに殺された」という噂を聞く。《花屋敷》と呼ばれ恐れられている隣家の住人「ハナ」が詳しいと知り、花屋敷に潜入。引きこもりのクラスメイト・荒井花と出会う。
ユダは本当に殺されたのか?花は何故、引きこもり続けているのか?ふたりの少女の「世界で一番小さな殺人事件」の謎を解く冒険が、始まる―。

(Rock Bottom/スペイン・ポーランド/2024年/86分)
ロバート・ワイアットのアルバム「ロック・ボトム」にインスパイアされた本作は、ボブとアリフの若いアーティストカップルを中心に1970年代初頭のヒッピー文化を描きだす。物語の舞台はニューヨークからマヨルカと互いを行き来きしつつ、ドラッグに耽るなかで見る彼らの幻覚は過去と未来の境界も曖昧にしていく。

景部高等学校に転入してきた謎の美少女、シオンは抜群の運動神経と天真爛漫な性格で学校の人気者になるが…実は試験中の【AI】だった! シオンはクラスでいつもひとりぼっちのサトミの前で突然歌い出し、思いもよらない方法でサトミの“幸せ”を叶えようとする。彼女がAIであることを知ってしまったサトミと、幼馴染で機械マニアのトウマ、人気NO.1イケメンのゴッちゃん、気の強いアヤ、柔道部員のサンダーたちは、シオンに振り回されながらも、ひたむきな姿とその歌声に心動かされていく。しかしシオンがサトミのためにとったある行動をきっかけに、大騒動に巻き込まれてしまう――。ちょっぴりポンコツなAIとクラスメイトが織りなす、ハートフルエンターテイメント!
舞台挨拶:吉浦康裕(監督)、岩浪美和(音響監督)

山に囲まれた町に住む17歳の相生あおいと姉・あかねは、13年前に事故で両親を失った。あおいは自分を育てるために、色んなことをあきらめて生きてきた姉に、負い目を感じていた。そんなある日。音楽祭ゲストのバックミュージシャンとして、あかねのかつての恋人であり、あおいに音楽の楽しさを教えてくれた憧れの人、金室慎之介が帰ってくる…。
トークイベント:長井龍雪(監督)

オリジナル映像企画「REKKA」の最新ビジュアル・資料を公開。新潟唯一の国宝・火焔型土器をモチーフとした巨神・烈火が、ついに動き出す。作品にかける想いを、板野一郎・小中和也がタッグを組んだ過去の円谷作品の資料と共に、制作秘話も織り交ぜ、監督・阿尾直樹と熱く語る。
トークイベント:板野一郎(原案)、小中和哉(総監督)、阿尾直樹(監督)

(Legend of the Galactic Heroes: Die Neue These/日本/2022年/103分)
数千年後の未来、宇宙空間に進出した人類は、銀河帝国と、自由惑星同盟という“専制政治”と“民主主義”という2つの異なる政治体制を持つ二国に分かれた。 この二国家の抗争は実に150年に及び、際限なく広がる銀河を舞台に、絶えることなく戦闘が繰り返されてきた。銀河帝国は門閥貴族社会による腐敗が、自由惑星同盟では民主主義の弊害とも言える衆愚政治が両国家を蝕んでいた。そして、宇宙暦8世紀末、ふたりの天才の登場によって歴史は動く。「常勝の天才」ラインハルト・フォン・ローエングラムと、「不敗の魔術師」と呼ばれるヤン・ウェンリーである。ふたりは帝国軍と同盟軍を率い、何度となく激突する。
トークイベント:郡司幹雄(エグゼクティブ・プロデューサー)小村方宏治(演出・I.G新潟スタジオチーフ)
第3回新潟国際アニメーション映画祭は3月15日~20日開催、詳細は公式HP(https://niaff.net)で告知する。
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