ハロウィンに見たい作品10選 魔女たちが“七変化”「アガサ・オール・アロング」は必見
2024年10月30日 16:00
今年もハロウィンの季節が到来。この記事では、魔女たちが“七変化”する必見のドラマシリーズ「アガサ・オール・アロング」をはじめ、ディズニープラスで配信されている選りすぐりのハロウィン作品10選をご紹介。思わず背筋が凍るホラー&スリラーから、仮装の参考にしたくなるファッショナブルなコメディまで。幅広いラインナップで、ハロウィン気分を高めてみては?
「ワンダヴィジョン」で初登場した魔女アガサ・ハークネス(キャスリン・ハーン)が主人公のドラマシリーズ。スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)との死闘の末、敗北を喫し、魔力と記憶の両方を失った彼女が復活を遂げ、その魔力を完全なものにしようと、ほかの魔女たちとチームを結成し、“魔女の道”へ挑む。
その旅路で待ち構えているのが、彼女たちのトラウマや贖罪に結び付いた試練の数々だ。それをクリアする舞台として、セレブ仕様の大豪邸、1970年代テイストのライブ小屋、80年代の冒険映画チックな隠れ家などが用意され、場所に合わせて魔女たちの衣装もコロコロと“七変化”するので、ハロウィン仮装の参考になりそうだ。また、「ワンダヴィジョン」第6話「ハロウィーンの不気味な夜に」もあわせて楽しみたい。
ベット・ミドラー、サラ・ジェシカ・パーカー、キャシー・ナジミーが、悪名高い魔女3姉妹を演じるファンタジーコメディ。魔女伝説が語り継がれる米マサチューセッツ・セーレムに引っ越してきた転校生がハロウィンの夜、好奇心から魔女の屋敷に忍び込み、魔女たちを300年の眠りから目覚めさせてしまう。子どもたちの精気を吸い取ろうとする魔女たちとの戦いの結末は――? ハロウィン映画の代名詞として人気を博しており、魔女役の3人がカムバックを果たした約30年ぶりの続編「ホーカスポーカス 2」も、ディズニープラスで配信中。
マーベル・スタジオがディズニープラスオリジナル映画として手がけた、同スタジオ初のホラー作品。闇に生きるモンスターを狩るハンターたちが、亡くなった長の力を継承する者を決めるため、邸宅に集められるが、そこには人間を装ったウェアウルフ=「人狼」が紛れ込んでいた。そうとは知らず、ハンターたちはそれぞれの武器を手に、屋敷の敷地内に放たれたモンスターの狩りに乗り出すが……。「スパイダーマン」シリーズをはじめ、数々の大ヒット作の音楽を手がけてきた作曲家のマイケル・ジアッキノが、長編初監督を務めた。
“悪魔の子”ダミアンに翻ろうされる人々の恐怖を描き、世界的ヒットを記録した76年公開の名作ホラー「オーメン」の前日譚で、ダミアン誕生にまつわる秘密を明かしたホラー映画。イタリア・ローマのとある教会を舞台に、ダミアン誕生を阻止しようとする者たちが次々と惨たらしい死を遂げていく。修道女になるために教会で奉仕するアメリカ人のマーガレット(ネル・タイガー・フリー)は、恐怖で人々を支配するため、悪の化身を生み出そうとする教会の陰謀を知る。全てを明らかにすると決意した彼女に、さらなる戦慄の真実が襲いかかる。
ハロウィンタウンの人気者である“カボチャ大王”ジャックは、毎年同じように繰り返されるハロウィンに飽き飽きしていた。そんなある日、森のなかで奇妙な扉を見つけた彼は、ハロウィンタウンとは正反対の陽気で明るいクリスマスタウンに迷い込み、初めて目にするきらびやかな世界にすっかり夢中になる。早速、自分たちもクリスマスを実行しようと奮闘するが、慣れない準備に悪戦苦闘。サンタクロースを危険にさらし、子どもたちに悪夢を見せてしまう。原案・製作はティム・バートン。盟友ダニー・エルフマンによる楽曲の数々も魅力だ。
ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」の悪役クルエラの誕生秘話を実写映画化。パンクムーブメント吹き荒れる70年代のロンドンで、デザイナーを目指して切磋琢磨していた夢と希望にあふれた少女エステラは、いかにして悪名高きヴィランに変ぼうしたのか。エマ・ストーン(「女王陛下のお気に入り」「哀れなるものたち」)がエステラを演じ、運命のいたずらに翻ろうされながら、個性と信念を爆発させ、モード界の伝統を打ち破る姿をドラマティックに表現した。ハロウィンの衣装に悩んだら、思いのままにアイデアを形にするクルエラに刺激を受けてみるのも○。
「もしディズニーキャラクターに子孫がいたら?」というユニークな発想から生まれ、ディズニー映画に登場する悪役(ヴィランズ)の子どもたちが活躍するミュージカル映画「ディセンダント」シリーズの最新作。「ふしぎの国のアリス」のヴィランだったハートの女王の娘で、破天荒なレッド(カイリー・キャントラル)、シンデレラの娘で完璧主義者のクロエ(マリア・ベイカー)は、善人が暮らすオラドン合衆国で起こったクーデターを防ごうと、過去にタイムスリップする。若きハートの女王(ルビー・ローズ・ターナー)を悪の道へ引きずり込んだ原因とは? きらびやかな衣装が、コスプレ心をくすぐる。
歌と愉快な不気味さでハロウィンを楽しくお祝いする、ミッキー&フレンズのかわいいストップモーションアニメ。ミッキーマウスたちが「トリック・オア・トリート」の冒険に出かけると、ドナルドダックが、いままで見たなかで最も不気味な屋敷を見つける。「最も不気味な屋敷にこそ、最高のお菓子がある」と信じるドナルドは、思い切って訪ねてみようとミッキーたちを説得。しかし、屋敷の主である魔女ヘーゼルはお菓子を持っておらず、代わりにみんなに魔法をかけてしまう。魔法を解く3つのアイテムを屋敷中で探すミッキーたちだが、タイムリミットは真夜中の12時だった。
「シェイプ・オブ・ウォーター」で第90回アカデミー作品賞など4部門を受賞したギレルモ・デル・トロ監督が、46年に出版された名作ノワール小説を映画化。ショービジネスでの成功を夢見る野心にあふれた青年スタン(ブラッドリー・クーパー)は、人間か獣か正体不明な生き物を“出し物”にする怪しげなカーニバルの一座とめぐり合う。そこで読心術の技を会得すると、天性のカリスマ性を武器に、トップの興行師となるが、その先には思いがけない狂気の闇が待ち受けていた。デル・トロ監督が作り上げた異形の者たちのビジュアルは必見だ。
悪鬼にとりつかれた不運続きの女と、その悪鬼を見ることのできる民俗学者の男が、人知を超えた別世界と向き合い、両家を滅ぼした呪いを解くために協力するオカルトミステリー。貧しい家庭に生まれたク・サニョン(キム・テリ)の不運続きの人生は、父親が不可解な死を遂げたことで、さらに最悪なものに。しかし、悪鬼の姿を見ることができる民俗学者ヨム・へサン(オ・ジョンセ)と出会い、自分を呪っている存在の真実を知る。民俗学をベースに、赤い布飾り、玉かんざし、ガラス瓶、しめ縄、青い甕(かめ)の欠片といったアイテムが伏線となり、視聴者を惹き付ける。
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奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
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文豪・田山花袋が明治40年に発表した代表作で、日本の私小説の出発点とも言われる「蒲団」を原案に描いた人間ドラマ。物語の舞台を明治から現代の令和に、主人公を小説家から脚本家に置き換えて映画化した。 仕事への情熱を失い、妻のまどかとの関係も冷え切っていた脚本家の竹中時雄は、彼の作品のファンで脚本家を目指しているという若い女性・横山芳美に弟子入りを懇願され、彼女と師弟関係を結ぶ。一緒に仕事をするうちに芳美に物書きとしてのセンスを認め、同時に彼女に対して恋愛感情を抱くようになる時雄。芳美とともにいることで自身も納得する文章が書けるようになり、公私ともに充実していくが、芳美の恋人が上京してくるという話を聞き、嫉妬心と焦燥感に駆られる。 監督は「テイクオーバーゾーン」の山嵜晋平、脚本は「戦争と一人の女」「花腐し」などで共同脚本を手がけた中野太。主人公の時雄役を斉藤陽一郎が務め、芳子役は「ベイビーわるきゅーれ」の秋谷百音、まどか役は片岡礼子がそれぞれ演じた。