【推しの子】 The Final Act : 特集
【色々あってまだみてない人へ】まだ間に合う、むしろ
今こそ飛び込め――物語のクライマックスまで描くドラ
マ&映画で最後まで観よう 社会現象を起こした鬼滅、
地面師などに続く《現在進行形の歴史的人気コンテンツ》
日本のみならず世界でも絶大な人気を誇る大ヒットコンテンツ【推しの子】を、Amazonと東映が一大共同プロジェクトとしてドラマ&映画化! ドラマはPrime Videoで11月28日(木)午後9時に1-6話が、12月5日(木)午後9時に7-8話が世界独占配信され、映画「【推しの子】 The Final Act」が12月20日(金)から全国公開を迎えます。
その内容は、原作とシンクロし、物語のラストまでを描くもの。つまり……
ゆえに、本記事ではあえて未見の人に向け、原作漫画【推しの子】の現在も社会現象を巻き起こす破壊的な人気ぶりや、ドラマ&映画で物語のクライマックスまでを一息に追えるベネフィットなどを“事実”に基づいてご紹介していきます。
【推しの子】はただのアイドル物語ではありません。映画ファンも唸るサスペンスの興奮や、映画記者も驚く解像度で芸能界のリアルを描出するなど、一度飛び込んだら瞬時にドハマりする“魔力”が詰まっているのです――。
※映画.comでは全3回の映画「【推しの子】 The Final Act」集中連載特集を展開! 連載第2弾は実写化計画のプロデューサーに「このドラマ&映画、本当に大丈夫ですか?」とガチ質問するインタビュー、第3弾は編集部による本編レビューや原作者の感想をお届け予定。お楽しみに!
【なぜ見てないのか?】数字と実績で解説【推しの子】
のすごさとは… 世界も巻き込み“社会現象”進行中!
ドラマ&映画の魅力を伝える前に、まずは原作漫画【推しの子】の悪魔的人気ぶりについてご紹介! 改めてリサーチすると、「そんなにすごかったのか」と驚く数字と実績が、のべつ幕なしに飛び出してきました。
【社会現象進行中①】コミックス累計発行部数は1800万部! 次にくるマンガ大賞では第1位に選出!
原作は2020年から「週刊ヤングジャンプ」で連載の大人気漫画。手がけたのは、映画化もされた「かぐや様は告らせたい」の赤坂アカ、そしてこちらも実写化された「クズの本懐」の横槍メンゴ。大ヒット作を生んだ二大スターがタッグを組んだことから、連載開始から即座に話題となりました。
そして、そのショッキングな内容と、否が応でものめり込んでしまうスリリングな展開から話題を呼び、次にくるマンガ大賞2021では第1位に輝くと、人気のバロメーターと言える累計発行部数は1800万部(2024年8月時点)を突破。
この発行部数がいかにすごいかと言うと、コミックス1800万冊(1冊の厚さ2センチと仮定)を、本屋の棚のように平置きで積んでいくと約36万メートル……これは世界一高い山であるエベレストを40個、縦に並べたのと大体同じ高さです。
【社会現象進行中②】2024年11月14日、原作漫画【推しの子】が熱狂的大人気のうちに最終回。全166話、4年半におよぶ“物語の完結”が大きな話題に!
「漫画【推しの子】 あと4回で連載終了」というニュースをみた人も多いのではないでしょうか?
漫画の連載終了が大きく報じられ、人気絶頂のうちに幕を閉じることは、「鬼滅の刃」「進撃の巨人」「呪術廻戦」「僕のヒーローアカデミア」など、世界熱狂のヒット作と同様の流れ。ゆえに漫画【推しの子】のフィナーレがどのような反響を呼ぶか、ひときわ大きく注目されていたのです。
なおドラマ&映画は、原作サイドと連携をとりながら制作されています。つまり、「大人の事情やご都合で、無理やり作られた映像作品のラストを描く」作品ではない、と断言できます。
【社会現象進行中③】アニメが空前の大ヒット! 記録連発で“歴史的傑作”の階段を駆け上がる
アニメの人気も高く、2024年10月6日に最終回が放送されたアニメ第2期の盛り上がりはすさまじいものがありました。
ネット放送局「ABEMA」アニメでの本シリーズ累計再生回数は3000万回を記録し、第2期・第1話の週間視聴者数が「ABEMA」アニメ史上過去最高を記録したことで大きな話題に。
さらにテレビアニメ放映直後にはXのトレンドに【推しの子】関連ワードが多数登場するなど、SNSでは毎週が【推しの子】祭り状態になることが平常運転でした。
まさに快挙づくめで、歴史的傑作への階段を全力疾走した原作【推しの子】ですが、影響は日本国内だけではありません。アニメ第1期の主題歌であるYOASOBIの「アイドル」が、Billboardの世界チャートで1位を獲得! この世界チャートは(ただしアメリカを除く)ではありますが、それでも世界一はなかなかとれるものではない……世界的な話題を集める規格外の大ヒットコンテンツとなった、何よりの証拠でしょう。
【社会現象進行中④】日本国内の「若年流行調査」で1位独占! 漫画・アニメファンだけでなく、幅広い層に圧倒的な支持率!
一部の層に人気、ではなく、年齢性別を問わず圧巻の人気というのが【推しの子】の特筆すべきポイントです。
さまざまなリサーチ結果がそれを証明しています。LINEリサーチが行った2023年上期の「若年流行調査」で、【推しの子】が6月期流行ランキングの1位を獲得(2位はちいかわ、3位はTikTok)! 15歳から24歳の若年層においては、男女問わずすべての年齢区分で【推しの子】が1位となっていることから、幅広い層での支持がうかがえます。
さらに23年9月にADKマーケティング・ソリューションズが発表した調査「今、キッズたちに人気のアニメは?」では、小学生低~高学年女児、中学生女児で1位が【推しの子】に(「鬼滅の刃」を抑えて)。6歳以下の未就学児でも4位という、驚異的な結果となりました。
★結論:日本、世界で【推しの子】旋風進行中!
そして11月28日からドラマ配信開始…事前準備は不要、連続視聴を開始しよう!
原作漫画のクオリティと人気。アニメや楽曲の世界的な熱狂。広い年齢層からの支持。
その成功を総合すると、近年の作品の例でいうと社会現象級の話題を集めた「鬼滅の刃」「VIVANT」「地面師たち」などに匹敵する、現在進行形の歴史的人気コンテンツと言えそうです(個人的には、漫画では「呪術廻戦」「チェンソーマン」「スパイファミリー」「僕のヒーローアカデミア」「進撃の巨人」にも比肩するほどでは?と思っていたりします)。
そんななか、11月28日からドラマ、12月20日から映画「【推しの子】 The Final Act」がこの世に解き放たれる――次の項目で詳述しますが、【推しの子】に少し興味出てきた、しかし時間があまりない、と言う人はドラマ&映画を一気に観ると幸せになれるかもしれません。
なぜなら、原作既刊16巻(12月18日発刊予定)、第2期第24話が放送済みのアニメを見逃してしまった“あなた”も、ドラマ&映画は“ここからがスタート”なので容易に新規参入ができるからです。
さらに、ドラマ&映画はドラマ8話+映画1本で物語を描き切っています。【推しの子】フィーバーに乗り遅れた……なんてとんでもない。まだまだ間に合う、むしろこれからのドラマ&映画がベストタイミングなのです。
……そして、もうひとつだけ付け加えさせてください。長編漫画の実写化にありがちな「ダイジェストのように駆け足で描く作品なのでは?」という不安もあるかと思いますが、【推しの子】ドラマ&映画は“そうではない”ようです。配信ドラマ×映画というフォーマットだからこそ、細切れではなく「原作漫画の内容をしっかりと盛り込むことができる」メリットを存分に活用し、原作ファンも満足できる内容を目指した画期的な作品となっている、とのこと。
さらに細かい点を考えると、ドラマ配信から2週間ほどで映画が公開されることも、業界としては“今までにない大仕掛け”です。あらゆる面から、【推しの子】ドラマ&映画は類を見ないほどチャレンジングな一大プロジェクトと言えそうです。
【ドラマ→映画=物語のラスト】ハマるな、危険。
“今”が最適なイッキミのタイミング! なぜなら…
次に、ドラマ&映画【推しの子】の一気観(連続視聴)を推奨する根拠とメリットを、もう少し詳しくプレゼンしていきましょう
★まだハマっていない、今まで触れてきていない人へ。
【推しの子】はドラマ&映画で最後まで見届けよう! 物語のクライマックスまで描くから…
今回のドラマ&映画【推しの子】はただの実写化ではなく、以下の“良さ”があることにご留意ください。
・ストーリーの最後まで一気に駆け抜けられる:ドラマシリーズ(全8話)が2024年11月28日からPrime Videoで配信開始、映画が24年12月20日から劇場公開。ドラマと映画で物語のクライマックスまでを、ドラマ8話+映画1本のちょうど良いサイズで描くため、時間がない人や結末を早く知りたい人はドラマ&映画で【推しの子】の世界に浸ることもおすすめです。
・祭りにリアルタイムで参加できる:これから配信・劇場公開されるので、SNSでの盛り上がりに参加できます。新規参入するには、このドラマ&映画が最も楽しめる時期かもしれません。
・連続視聴できる環境が整っている:Prime Videoでドラマシリーズが一括視聴可能。映画公開までの間にドラマを観返すことができ、さらに映画を観た後も、依然として配信中のドラマをまた楽しむこともできますので、今こそがベストタイミング&ベストコンディションです。
★ドラマ&映画を一気観すると、以下のような危険な状態に陥る可能性があります。十分ご注意ください。
・時間が蒸発する:ドラマ&映画を観て、さらに原作漫画、アニメも追いたくなるので、時間が瞬間蒸発していく危険性があります。
・映画やドラマを観る目が変わる:複雑な人間関係や芸能界の闇をリアルに描いているため、ほかのドラマや映画、テレビ番組を観る目が変わる危険性があります。
・深刻な【推しの子】ロスに苛まれる:ドラマ&映画をすべて観終えたあとは、深刻な作品ロス(大好きな作品が終了した喪失感)に苛まれる危険性があります。
……と、今回の記事は次の項目が最後。漫画【推しの子】への“誤解”にフォーカスしていきます。
勘違いしてる人多い? アイドルの話…だけじゃない!
真骨頂は映画ファンにもブッ刺さるシビアなサスペンス
漫画【推しの子】をなぜみていないのか?というと、「アイドルのサクセスストーリー、推し活の話だよね?」などの認識があるかと思います。
原作漫画を読む前の筆者も同じように思っていましたが、実際の中身は「全然違った」ため、かなり驚きました。
★誤解①
Q:【推しの子】ってアイドルのサクセスストーリーでしょ?
A:それ“だけ”じゃない! これまでにない“新ジャンル”斬新ストーリーが魅力!
もちろんアイドルの要素は中心にあるものの、原作漫画【推しの子】はこれまでにない新ジャンルを切り拓いた強烈な作品でもあります。
主人公が“自分の推しアイドルの子ども”に転生
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記憶がある状態で0歳児からスタート。母が推しアイドルという究極の幸福
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ところが転生したのは自分だけでなく、双子の妹も“自分の推しアイドルの子どもに転生(同様に記憶を持った状態で)”と判明
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なんだかんだ幸せにくらしていたが、ある日、自宅に押しかけたファンの男に、母が刺殺される
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なぜ男は自宅がわかったのか? 住所を教えた者がいる…? 手がかりは、母が活躍した芸能界にある?
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主人公は犯人への復しゅうのため芸能界へ進み、手がかりを集めていく
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一方、双子の妹はアイドルとしての才能を開花させ…
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芸能界の裏側をリアルに描きつつ、スリルみなぎるサスペンスと、高揚感あふれるサクセスストーリーが展開していく
多様な要素を多層的に盛り込んでおり、筆者も先が読めない展開に脳は痺れっぱなし、次のページをめくる手、次のエピソードを求める渇望感がもう止まらなくなりました。
★誤解②
Q:キラキラ・かわいい芸能界が描かれるのかな?
A:リアルでシビアな芸能界描写は、むしろ大人や目の肥えた映画ファンにもぶっ刺さる!
【推しの子】の物語は、芸能界のきらびやかな一面も描きますが、その一方で、目の肥えた映画ファンこそ読んで・観て「むちゃくちゃに面白いなこれ」とドハマりする要素だらけなのです。
具体的には以下の3つがポイント。
・芸能事務所の内部事情を暴露:タレントの序列、ギャラの配分など、芸能事務所の内部事情を詳細に描破。リアルはこうなのか!?と雷に打たれるような描写が多く見られます。
・ドラマ、映画、恋愛リアリティショーの裏側と現実:出演者、スタッフ、関係者……本来は画面に映ることのない姿や心情が多く盛り込まれており、視聴者が想像するよりも“もっとドラマチック”な裏側と現実、そして群像劇があることを伺い知れ、「実情をもっと知りたい、ほかにはどんなことが?」と、深くのめり込んでしまいます。
・芸能人の心理を深く、わかりやすく描写:人気の浮き沈みや競争の激しさ、それらからくる地獄のようなプレッシャー、引退を決意する瞬間など、芸能人が直面する心理的な問題が深く描かれており、その解像度の高さには筆者のような映画記者でも「なんでここまでリアルに描けるの?」と絶句するばかり。
★最後に、まとめ
以上、原作漫画【推しの子】がいかに鮮烈なコンテンツであるのか、そしてドラマ&映画の一気観がいかにオススメなのかを語ってきました。
「気になってたけどみてない」では済まされない【推しの子】は、この2024年冬が体感するのに最適なタイミング。ドラマシリーズから映画まで一息に堪能して、ほかの映画にはない“斬新なサスペンス”と“芸能界の裏側”の融合を満喫していただければと思います。
その際は、【推しの子】に没頭しすぎて現実世界へ帰れなくならないよう、くれぐれもご注意ください――。
※映画「【推しの子】 The Final Act」特集連載の第2回は、【推しの子】ドラマ&映画のプロデューサーにファンがガチ質問してきたインタビューをお届け。12月5日掲載予定です、お楽しみに!