永野芽郁&佐藤健、撮影現場で迷子に!? 全員顔が白塗りの白血球から佐藤を見つけるのは至難の業…「はたらく細胞」撮影裏話
2024年11月22日 17:00
永野芽郁と佐藤健が共演し、人気漫画を実写映画化する「はたらく細胞」の撮影裏話と新場面写真を、映画.comが独占入手した。邦画史上最“大”規模で、人間の体内という最“小”世界を撮影した本作のエキストラは、総勢7500人。同じ格好のエキストラが多すぎて、永野と佐藤が現場で迷子になったこともあったという。
本作は、細胞を擬人化して描き、その斬新かつユニークな設定が大きな話題を呼んだ漫画「はたらく細胞」とスピンオフ漫画「はたらく細胞 BLACK」を実写化するもの。「翔んで埼玉」の武内英樹監督がメガホンをとり、同作で組んだ徳永友一が脚本を担当した。
物語の舞台のひとつは、37兆個の細胞がある人間の体内。酸素を運ぶ赤血球、病原体と戦う白血球をはじめ、無数の細胞たちが、人間の健康と命を守るために、日夜全力ではたらいている。武内監督は、人間の体内=「はたらく細胞ワンダーランド」の世界観に説得力を持たせるため、「できるだけ多くの人に参加してもらいたい」という方針のもと、全国21都市・31カ所で、エキストラ総勢7500人を動員。1日で約600人が撮影に臨む日もあったという。ミクロな細胞たちがひしめく体内世界を描くために、実際には特大スケールでの撮影が敢行された。
武内監督は、「大規模撮影になると出てくるのが迷子問題」と、意外なトラブルを明かす。例えば永野演じる赤血球、佐藤扮する白血球(好中球)は、ともに主人公でありながら、数ある細胞のひとつであるため、同じ扮装の赤血球役、白血球役の人々が、画面上に大量に登場する。
武内監督は「赤血球があまりにも人数が多く、それに輪をかけてみんな赤のジャケットと帽子を着用しているので、主演の永野さんが一瞬どこにいるかわからなくなることも」と語る。さらに、「永野さんの場合、唯一、赤い髪の毛をしているので、見失ってもなんとか探し出すことはできますが、問題は佐藤さん。白血球はみんな顔が白塗りなので、見つけ出すのが至難の業。大声で『どこだー!』と叫んで、『ここでーす!』みたいな(笑)。ふたりとも自由に動き回るので、時々そういうことが起きていましたね」と、本作ならではの独特の苦労を振り返った。
場面写真は、膨大な数の赤血球と白血球のエキストラが画面を埋め尽くし、体内世界の臨場感が伝わってくるもの。実際の撮影では、武内監督を筆頭に、スタッフ陣が苦労とこだわりを重ね、数々のシーンを完成させた。
プロデューサーのひとりである田口生己は、「細胞にはそれぞれ個性があります。その個性を出すためにもできるだけ多くのエキストラの方に集まっていただいて、生のお芝居をしていただくことにこだわっていました。後ろの方で動いている細胞のひとつひとつまで、いろいろな動きや表情をしているんです。それによって映像の深みや迫力、スケール感を出すことができました」と、体内世界というファンタジックな世界観において、「各細胞たちがはたらいている」というリアリティを重視していたと語る。
また田口プロデューサーは、「スタッフやキャスト、エキストラなど大勢の方々が毎日、力を合わせて撮影をしていました。撮影現場自体も、みんなひとりひとりが映画を作り上げる細胞なんだと感じられるものでした」と続けた。海福アシスタントプロデューサーも、「大人数のエキストラの方に集まっていただいて、大変なシーンを撮影した日がありました。その日の最後には佐藤健さんがトランジスターメガホンで、エキストラの方々に感謝を伝えていて。『映画はみんなで作っているものなんだな』と改めて実感しました」と述懐した。
さらに本作は、11月7日~16日(現地時間)に開催されたサンディエゴ・アジアンフィルムフェスティバルにて、オープニング作品としてインターナショナルプレミア上映(国外初上映)された。赤血球や白血球のコスプレ姿のファンも詰めかけるなど、会場は大盛況。登壇した武内監督は、「世界中どこの民族の方でも見て理解できる作品となっていますので、是非劇場で楽しんでほしい」と、コメントを寄せた。
永野と佐藤に加え、阿部サダヲが不摂生な父・漆崎茂健役、芦田愛菜が健康優良な娘・日胡役で共演。そのほか、山本耕史(キラーT細胞)、仲里依紗(NK細胞)、松本若菜(マクロファージ)、染谷将太(ヘルパーT細胞)、深田恭子(肝細胞)、板垣李光人(新米赤血球)、加藤諒(先輩赤血球)、マイカピュ(血小板)が出演している。さらに、加藤清史郎が日胡の憧れの先輩・武田新役を演じ、“恐るべき”細菌役で片岡愛之助(肺炎球菌)、新納慎也(化膿レンサ球菌)、小沢真珠(黄色ブドウ球菌)が参戦。細胞たちの最強の敵役を、Fukase(SEKAI NO OWARI)が務める。
「はたらく細胞」は、12月13日に全国公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
中毒性200%の特殊な“刺激”作 NEW
【人生の楽しみが一個、増えた】ほかでは絶対に味わえない、尖りに尖った映画体験
提供:ローソンエンタテインメント
ライオン・キング ムファサ NEW
【ディズニー史上最も温かく切ない“兄弟の絆”】この物語で本当の「ライオン・キング」が完成する
提供:ディズニー
社会現象級人気マンガを実写化…大丈夫か!? NEW
「ファンを失望させない?」製作者にガチ質問してきたら、想像以上の原作愛に圧倒された
提供:東映
ラスト5分、涙腺崩壊――
【珠玉の傑作】いじめで退学になった少年の、再生と希望の物語。2024年の最後を優しい涙で包む感動作
提供:キノフィルムズ
映画を500円で観る“裏ワザ”
【知らないと損】「2000円は高い」というあなただけに…“超安くなる裏ワザ”こっそり教えます
提供:KDDI
モアナと伝説の海2
【モアナが歴代No.1の人が観てきた】神曲揃いで超刺さった!!超オススメだからぜひ、ぜひ観て!!
提供:ディズニー
【衝撃作】ハマり過ぎて睡眠不足に注意!
ショッキングな展開に沼落ち確定…映画.comユーザーに熱烈にオススメしたい圧巻作
提供:hulu
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。