伊藤万理華が“野良猫系女子”を演じる「チャチャ」10月11日公開 「美しい彼 eternal」酒井麻衣監督と初タッグ
2024年5月12日 12:00
伊藤万理華が主演し、「美しい彼 eternal」の酒井麻衣が監督・脚本を務める「チャチャ」が、10月11日に公開されることがわかった。“野良猫系女子”チャチャの恋と成長を描く、“ビザール(風変わりな)ラブストーリー”を紡ぐ。
本作は、新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト「(not)HEROINE movies(ノットヒロインムービーズ)」作品。「わたし達はおとな」「よだかの片想い」「そばかす」に続く第4弾となる。前3作の反響を受け、本作は公開規模を拡大し、新たなステージへと進化する。
物語の主人公は、デザイン事務所で働くイラストレーターのチャチャ。自由奔放な振る舞いで、周囲から反感を買うこともあるが、「人目は気にせず、好きなように生きる」をモットーに過ごす日々を送っていた。ある日、屋上で偶然出会った樂(らく)に、チャチャは興味を持つ。互いに好きなものは正反対だが、「ふたりいたら丁度いい」と、チャチャは樂に少しずつ惹かれていく。
ドラマ「美しい彼」シリーズ、映画「美しい彼 eternal」がヒットを記録し、「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」「恋を知らない僕たちは」でピュアなラブストーリーに挑戦する酒井監督が、完全オリジナルストーリーを創出。「ドライブ・マイ・カー」の大江崇允が脚本執筆に協力した。ラブストーリーでありながら、コメディ、サイコ、スリラーなど、さまざまな要素が詰め込まれており、酒井監督の好きなモノが凝縮された、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような唯一無二の作品に仕上がっているという。
酒井監督は、「本能と欲望のままに見たい感情と物語をスタッフ・キャスト、みんなで表現しました。伊藤万理華さんがチャチャになってくださったことにより、私はチャチャという女の子が狂おしい程に愛しく、大好きになりました。不思議で切なく、どこか可笑しい世界に是非とも迷い込んでくださいませ」と、コメントを寄せた。
「サマーフィルムにのって」「そばかす」で知られ、NHKドラマ初主演作「パーセント」が放送中の伊藤は、本作で酒井監督と初タッグ。「酒井さんの頭の中にこんな世界があったなんて……。そんな世界に寄り添うには?と硬い頭で悩んだ時、柔らかくなるまでずっと傍(そば)にいてくださいました。気づかぬ内に自分の奥底に棲(す)みついていたチャチャを引っ張り出してもらったような感覚です」と、撮影を振り返る。「終わる頃には彼女に会いたくなる、そんな作品になりました。愛くるしく切ない絵本のようなチャチャの世界をぜひ覗きに来てください」と、メッセージを託した。
さらに、写真家・市橋織江が、「恋は雨上がりのように」以来、久々に映画撮影を担当。透明感とともに色鮮やかな描写を、奥行きをもって巧みに織り交ぜる酒井監督ならではの世界観に彩りを添えた。あわせて披露されたティザービジュアルも、市橋の撮りおろし写真を使用。自分は野良猫と一緒だと考え、仕事も恋も気の向くままに突っ走っていくチャチャの姿が、個性的なスタイリングで表現されている。
「チャチャ」は、10月11日から東京・新宿ピカデリーほか全国公開。酒井監督、伊藤のコメント(全文)は、以下の通り。
本能と欲望のままに見たい感情と物語をスタッフ・キャスト、みんなで表現しました。ある日「女の子を主人公で、酒井さんの好きなように物語をつくってほしい。何かわからないけど面白い!という映画がみたい」とプロデューサーからお話がありました。そこから、たくさんの人に色々なアイディアを貰い……1人の自由奔放で野良猫のような、人から憧れられているようであり鼻について嫌われているような、孤独と手を繋いでいる女の子に焦点をあてました。「あの子っていいよね」「あの子って恵まれてるよね」「あの子って悩みなさそうだよね」「あの子ってずるいよね」「あの子って私は嫌いかも」そんなみんながちょっと気にする「あの子」がどんな私生活を送って、何に恋をして何に傷ついているのか、どんな世界をみているのか興味がわきました。そんな「あの子」、チャチャを伊藤万理華さんが、とても豊かに地上から5センチ浮いたままダンスするような不思議な表現力で魅了してくださいました。伊藤万理華さんがチャチャになってくださったことにより、私はチャチャという女の子が狂おしい程に愛しく、大好きになりました。他にも今後、素敵な俳優の皆様が発表されると思います。新情報も是非ともお楽しみにです。そんな不思議で切なく、どこか可笑しい世界に是非とも迷い込んでくださいませ。
酒井さんが過去作り出してきた美しい映像表現に、私自身は一見遠く感じていたのですが、チャチャという人物で繋がることができました。“チャチャ”には聞き馴染みがずっとあって、このお話が来た時、なにが引き合っているんだろう……?と大変驚いた記憶があります。酒井さんの頭の中にこんな世界があったなんて……そんな世界に寄り添うには?と硬い頭で悩んだ時、柔らかくなるまでずっと傍(そば)にいてくださいました。気づかぬ内に自分の奥底に棲(す)みついていたチャチャを引っ張り出してもらったような感覚です。終わる頃には彼女に会いたくなる、そんな作品になりました。愛くるしく切ない絵本のようなチャチャの世界をぜひ覗きに来てください。
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